元組事務所ビル 弾痕か、手投げ弾事件報復可能性も

 許すな組織暴力

　２９日午前９時半頃、福岡県警大牟田署に「（福岡県大牟田市）櫟野(いちの)で何かあったのではないか」と匿名の男性から通報があった。同署員が指定暴力団九州誠道会（本部・大牟田市）系組事務所が入っていた同所のビル（３階建て）に駆け付けたところ、２階の壁に弾痕のような痕が２か所見つかった。２６日には九州誠道会関係者が、対立する指定暴力団道仁会（同・福岡県久留米市）の会長宅を襲撃、手投げ弾が爆発する事件が起きており、同署は道仁会の報復の可能性もあるとみて銃刀法違反（発射）容疑などで捜査している。

　発表によると、弾痕のような痕が見つかったのは、２階の窓付近とバルコニーの壁。ビル内には九州誠道会系組員４人がいたが、いずれもけがはなかった。

　組員らは同署の調べに「２９日午前３時頃、パンパンと爆竹か花火が鳴るような音が聞こえた。暴走族のいたずらだと思っていた」と話しているという。