- |
- |
05/19(木曜日)
一昨日、ダボス会議を主催する世界経済フォーラムのクラウス・シュワブ会長が官邸を訪問され、昼食を取りながら懇談を行いました。シュワブ会長には、今年1月のダボス会議にお招き頂き、日本の総理としてスピーチを行いました。そのスピーチにおいて紹介した日本精神を象徴する「絆」という言葉を、会長は大変印象深く受け止めて下さったようですが、今回の大震災においては、シュワブ会長を始めとする世界の友人・知人との「絆」の有り難さを、改めて感じた次第です。
1月のダボス会議において、シュワブ会長には、ノーベル経済学賞のジョセフ・スティグリッツ氏、前米国国家経済会議委員長ローレンス・サマーズ氏、投資家のジョージ・ソロス氏を始め、世界有数の有識者との意見交換の場を設けて頂きました。一国を預かるリーダーとして、首脳同士の会合も重要と思いますが、こうした世界的な専門家から直接に優れた見識を伺えるネットワークも重要であると考えています。
今回、シュワブ会長からは、年に何度か、テレビ電話会議を使って、こうした世界の有識者と貴重な意見の交換を行う「賢人会議」のような場を設けてはどうか、との提案をいただきました。すべてがグローバル化していく時代において、この日本という国の針路を過たないためには、一国のリーダーとして、グローバルな知のネットワークを広げ、積極的に活用していきたいと考えています。