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05/22(日曜日)
風評被害に苦しむ福島県を応援しようと、東京駅前の県産品ショップには震災後、多くのお客さんが訪れています。そこに菅総理も買い物へ。完売した地酒の事情、伝統工芸品にこめられた思い。総理も思わず、取材を終えた報道陣に一言…
<店頭に立つ、のぼりを指さす>
総理:あそこにありますよね、『復興アクション』というのが。いろんな形で応援しようということで、今日は食べて飲んで応援する気持ちでこちらへやって来ました。
福島県 八重洲観光交流館(東京・中央区)
<店の前で呼び込みをするスタッフ>
スタッフ:おはようございます。ぜひお寄りください。ありがとうございます。
<混み合う店内>
2009年オープン、福島の観光情報と産品を提供。
市町村が物販イベントなどを開催
<5月8日、総理も買い物に来た―>
<店の前で報道陣に話す>
総理:(この交流館に)伸子(夫人)が前に来て「いろいろなものがあったよ」と言っていたんで、一度来てみたいと思って、こうやってきました。
<店内で>
館長:今、平日でも非常に5月のちょうど連休前は店内混みあっていたんで、そういう(混んでいる)タイミングで(伸子夫人の来店に)気がつかなかったですね。
総理夫人も気づかれないほどにぎわう店内
震災後、応援の客が急増し、売上げが例年の7~8倍に達する日も
<店内で買い物客に声をかける>
総理:どちらから来たの?
子供:足立区から…
総理:応援のために来てくれたの?
子供:[うなずく]
<福島県産品を試食する総理>
女性店員:こちらが豆腐の味噌漬けの…
総理:あっ…[顔がほころぶ]
女性店員:んー、濃厚でしょう。[総理うなずく]大豆の熟成された…
総理:高級チーズみたい
女性店員:本当ですね。
豆腐には福島県産の大豆を使用
独自にブレンドした味噌に3ヶ月以上漬け、低温熟成させた商品
総理:これ本当に美味しい。これが福島のどこだっけ?
女性店員:南相馬市
館長:震災後はやはり2週間ほど営業ができなかった。
<店員が総理の杯に日本酒を注ぐ>
総理:ありがとう。[飲む]スッキリしたお酒だね。
女性店員:大吟醸ですので。(全国の)新酒鑑評会で金賞も受賞しています。(通算10回)
男性:さっきの会津のお酒も、福島県もそうですけど、売れないんですよ、風評で。対策も国の方で何か講じてもらえればありがたいんですけどね、テレビあたりか何かで。
<風評被害を受ける銘酒 その一方で―>
総理:飯舘のお酒もあるとか聞いたんだけど、ここに。
館長:きのう…
総理:売り切れ?
館長:金・土で完売しました。
総理:売り切れ?
館長:2日間で800本。
全村避難が始まった飯舘村の地酒
今年はコメの作付けが制限され、原料の収穫ができないので…
館長:“幻の酒”と言われてます。金曜、土曜日で朝から多くのお客さんが並んでいただいて、お買い上げいただきました。
<6つの皿と杯が全てカラに…>
官邸スタッフ:試食を全部食べる方は珍しいですよ。
総理:[照れ笑い]ちょうど、お昼ご飯で…。
女性店員:召し上がっていただいて、うれしい。
総理:ありがとうございました、本当に。大変美味しかった。
<産品を購入し、レジで会計をする総理>
女性店員2:合計で7843円でございます。
総理:これは何?
女性店員3:『起き上がり小法師』でございます。七転び八起きでございます。
今はこんなに苦戦しているけど、「絶対いける」って「大丈夫」っていう、希望が見えてくるような事に、結びつけられればいいなという思いで―
<買い物後、店の前で報道陣に>
総理:風評被害も含めて、ちゃんと責任があるものはちゃんと補償すべきだと。今日はそういう(補償の)前に、風評で売れないという事がないように、こういった安全なものはぜひ多くの皆さんに買ってもらいたいなと思って。
<取材が終わり、記者に向かって>
官邸スタッフ:はい、ありがとうございます。
総理:じゃあ、皆さんもせめて一つは買って帰ってね。取材だけじゃなくて、一つずつ買って帰ってね。
<帰り際>
交流館スタッフ:ありがとうございました。
総理:本当に頑張ってください。失礼します。
子供:バイバーイ
<全国の皆さんへメッセージ>
館長:やっぱり観光という面を見ますと、非常に福島県は厳しい状況なので、向こうに行って(産品を)買って下さるのが一番の助けになると思いますので、来ていただきたいと思います、福島に。