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『とうとう出発』

2006年夏、中学生になって初めての夏休みが始まった。
3日後には日本脱出だ。
そろそろ出発の荷物を、準備しようと思った。

バックパックが無いと始まらないので、買って貰おうと思い父にお願いした。
父は、バックパックなんて今は要らないと言った。
しかし、バックパックが無いと、荷物を持って行けないよ・・・
この事は後に解決しますが・・・
父が、「取り敢えずは、デイバックに2・3日分の着替えと、洗面用具が有れば十分事は足りる。」と、言ったが・・・
何を考えているのやら・・・
しかし、父に養われている僕が反論出来る訳も無く・・・
取り敢えずは、旅慣れた父の言う通りにしておこうと思った。
準備に30分もかからなかった。
靴は履き慣れたスニーカーとトレッキングブーツを用意した。
出発日前日は、中々眠れなかった。

これまで前置きが長かったが、とうとう人生初めての冒険旅行が始まる。
計画したのは僕で、僕の為の旅行、父は危険な事が無い限り口を出さない事になっていた。
ここからは現在進行形で表現しようと思う。

やっぱり、何かする前日ってワクワクして眠れないんだよね。
昨日の3時過ぎまで眠る事に挑戦してみたが、無理な様なので諦めてしまった。
まあ飛行機で寝れば良いしね。
朝は、いつも通り6時に目が覚めた。
近くの神社まで自転車で行って、旅の安全祈願をして来た。

昼頃、僕と父はJRで空港まで向かう。
母も一緒に、僕の見送りに来てくれた。
母が「しっかり見聞を広げて来なさい。1週間に1度はメールで近況を教えてね。」と、言いキス&ハグを求めて来たよ・・・ちょっと恥ずかしかったけど、しょうがないね。

空港の国際線ターミナルに向かう。
大韓航空のチェックインカウンターで、僕と父のチェックイン手続きをする。
僕は、2名分のパスポートと航空券を出して「2名のチェックインをお願いします。」と、言うと
グランドホステスが「かしこまりました。予約の確認を致しますので、少しお待ち下さい。」と、言う。
端末操作をして、「2名様の予約を確認させて頂きました。」「ミールオーダーを頂いていますので、確認をさせて頂きます。」「Knight様はピーナッツアレルギーの為ウィズアウトオーダーが出ていますが、間違い無いですね?他に気を付け無ければならないアレルギーはございますか?」
僕は、ミールオーダーを忘れていたのに、父がやってくれていた様だ。助かった。
好き嫌いは無いけれど、ピーナッツだけはダメなの。
小学校の時は気が付かなくて、アナフィラキシーショックが出た。
それ以来ピーナッツだけは食べない様にしている。一応エピペンも持っている。
僕、「ピーナッツ以外には、今の所アレルギー反応が出た事は無いです。」
G.H、「DOKMAI様は、半量オーダーが出ていますが、何か気を付ける事はございますか?」
父、「特に無いですよ。酒が呑めなくなるから、量を少なくしただけです。」
おいおい、とーちゃん・・・半量オーダー出さなくても残せば?
G.H、「確認させて頂きます。Knight様がピーナッツ抜きオーダー。DOKMAI様が半量オーダーです。」
「続きまして、座席の確定をさせて頂きます。ご希望の席はございますか?」
父、「46ABは、空いていますか?」
G.H、「空いております。但し弊社の規定により13歳以上のお客様で、日本語、英語、韓国語の日常会話が出来る方に、限らせて頂いて居ります。」
父、英語、韓国語、日本語の順番で「私は、英語、韓国語の日常会話には困らない程度に話せます。日本語は少し怪しいですが・・・」と、冗談を交えて話していた。
僕は、英語のみ聞き取れたので、僕は拙い英語で「私も、英語は日常会話に困らない程度に話せます。日本語は父より困らない程度です。」と、冗談を交えてみた。
それが功を奏したのか、難無くG.Hチェックをパスした様だ。
G.H、「お二方の会話能力を確認させて頂きました。」「続けて利用される予定のインチョンーバンコク便のチェックインも同様の座席でさせて頂きます。」
父と僕、「カムサハムニダ」無事にチェックインが完了した。

次は、出国手続だ。これも初体験。
特に何も無かった・・・ 呆気無いくらいに出国のハンコを押しただけで終り。ツマンネ。
何か有っても困るけどね。
国際線待ち合い室で搭乗時間まで、暫し休憩しよう。
父は残った小銭で早速ビールを呑んでいる。ちょっと心配になったので「とーちゃん、搭乗拒否されるまでは呑まないでね。」と、釘を刺しておいた。
父は、「これからタダ酒呑めるのに、そんなに呑む訳無いだろう!」と、言ったがどうなる事か・・・
ほどなくして、搭乗が始まった。

僕が46A窓側の席で、父は46Bの通路側の席。機内荷物を棚に入れて貴重品は身に付けた。
父も僕もデイバック1つと言う軽装なので、預ける荷物が無いに等しかった。
大韓航空機は定刻通り、スポットを離れて滑走路に向かう。
C.Aが忙しそうに、シートベルトの確認をしている。
滑走路に入りいよいよ離陸だ。ジェットエンジンの音が大きくなったかと思うと、スムーズに離陸してほどなくして巡行速度と巡行高度に達し、ドリンクサービスの準備でC.Aが忙しそうにしている。
そして、ドリンクサービスが始まる。
僕はオレンジジュースを頼み、父は言うまでも無くビール。
映画でも観ようと思ったが、全ての映画が観た事があるものだったので、韓国ポップスを聞きながら、タイ語の練習をしていた。
しかし、韓国に向かっている機内でタイ語も変だね。
父が、「タイ語はタイに向かう時にすれば?折角韓国人C.Aが居るのだから、ナンパ韓国語教えようか?」と、バカな事を言い始めた。
僕は、「何を言っているの、かーちゃんに叱られるよ?かーちゃんに報告しても良いの?」
可哀想だから報告はしないけど・・・って、ここに書いたらバレバレだよね?
そんなバカ話をしていたら、ミールサービスが始まった。
特別オーダー食が、先に運ばれて来る事を僕は知らなかった。
父の半量オーダーの意味はこれも有ったのだろう。ようはつまみになるものが欲しかったらしい。
僕のオーダーには、ピーナッツの殻に大きく×が付いていた。
C.Aが、「Knight様、ぴーなっちゅアレルギー対応食ご希望のお客様ですか?」
「はい。私はピーナッツアレルギーなので、ピーナッツが入っていない食事をオーダーしました。」
続けて、「DOKMAI様、半量ご希望のお客様ですか?」
「イエ〜(はい)」「アガシィメクチュハンビョントチュセヨ?(ビールもう1本くれますか?)」
「メクチュヨォー」
食事は、韓国風海苔巻き、オープンサンド、果物、ゼリーだったと思う。
食事内容メモしていないし、機内で撮影して良いか聞くのが恥ずかしかった。

食事が終り下げに来た時に始めての韓国語を使ってみた「コピチュセヨ(珈琲をください。)」
「コピヨォ〜」韓国語って女性が話すと可愛く聞こえる。例えおばちゃんC.Aでもね。
なんだかんだ有りながら、韓国インチョン空港に無事着陸して、スポットに到着。
空港ターミナルに到着して、そのままバンコク便のチェックインカウンターに向かう。
チェックインカウンターが騒々しくなっている。なんだろう。
父が、韓国語で大韓航空係員と話している。韓国語なので、何がなんだか理解出来ない。
父が戻って来て状況を説明してくれた。
「んー なんか機材のやりくりが出来なくて、今日の便はキャンセルされたって。」
「今日の次の便には空きが有ったけど、バンコクに到着するのが深夜になるので、Knightを連れているので明日の便に振り替えてもらった。」
僕は心配になって「今日はどうするの?」と、聞いてみた。
「んー 今日? 今日は適当に空港で過ごすのも一興だよw」
「ええーー 嫌だよ。」
「冗談だよ。 大韓航空がホテルと食事とソウル観光を提供してくれるってさ。」
「それからラッキーな事にエコノミーが空いて無かったので、ビジネスクラスを提供してくれるってさ。」
さて、ひょんな事から予定に無い韓国入国になった。
A/Dカードと税関申告書を書いて、入国審査場と税関に向かう事になった。
入国係官ってなんか緊張する。悪い事は、何もしていないから堂々としていれば良いのにね。
何事も無く、記念すべき1個目の入国スタンプを押してもらい、税関もスルーして韓国入国を果たした。

| 2006夏 | 07:22 | comments(0) | -

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