<< 『小学生から中学生へ』 | main | 『旅行計画1』 >>

スポンサーサイト

この広告は60日以上更新がないブログに表示されております。
新しい記事を書くことで広告を消すことができます。

| - | | - | -

『大事な事』

全教科学年1番の約束は守れなかったので、夏休みはサッカーに打ち込もうと思っていた。
そんなある日。
父が突然一枚の葉書を、僕に渡した。
何の葉書かと思ったら、パスポートの受け渡し日が書いてあった。
僕は、父に聞いた。
「学年1番じゃなかったんだよ?それなのに何故?」
父は、答えた。
「パスポートの申請したのが、定期テストの結果が出る前だからだよ。」
パスポートの申請に、結構な時間がかかる事さえ知らなかった。
パスポートを受取ったところで、使える訳もない。
学年一番の約束は、守れなかったのだ。
父が続けて長細い冊子状のものを、僕に渡した。
パスポートの受取に必要な物だと思い込んで、良く見なかった。
父が「見ないのか?お前が今一番欲しい物だと思うけどな・・・」
と、意味深長な事を言った。
促されるままに、冊子をめくってみた。
それは、大韓航空の航空券だった。

航空券だ!!
僕の名前がしっかりと書いてある。
でも、なんで?
何度も言う様だが、学年一番ではないのだ。
僕「学年一番の約束守れなかったのに何故?」
父「結果が全てではないのだよ。一番大事な事は、目標に向かう過程、その過程に向かってどのような努力をしたのか。」
「お前がどのように努力したのか見ていて、何か目標がないと捉え難いと思って、学年一番にしただけだよ。」

夏休みを迎えるまでに、簡単な旅行計画を立てる様に言われた。
この日から初めての海外旅行の準備は始まった。

| 2006夏 | 03:26 | comments(0) | -

Edit this Entry

Comment

Submit Comment