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プロローグ



2006年の春。
僕は、中学に入学した。
そして、父とひとつの約束を交わした。

その約束とは・・・
「初めの定期テストで、全教科で学年一番の成績をとったら、僕の希望の1つを叶えてくれる。」と、言う物だった。

僕が希望した物は・・・
「旅行に連れて行って欲しい。」
・・・ただひとつの希望だった。

僕の父は、これまでに何度も仕事の関係で海外に行って居た。
帰って来る度に話してくれる父の土産話が、楽しみだった。

「もしかしたら・・・中学生になったら連れて行ってもらえるかもしれない。」
そう思った僕は、約束したんだ。
「ご褒美だったらきっと父は許してくれるに違いない。」
淡い期待に胸を踊らせていた。

でもその時は・・・
自分で自分に足枷を付けてしまったとは・・・

・・・気がつかなかった。

| 2006夏 | 19:16 | comments(0) | -

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