Yahoo!ニュース
ログイン
IDでもっと便利に[ 新規取得 ]



ここから本文です

性病人体実験で83人死亡=グアテマラで―米大統領委発表

時事通信 8月30日(火)14時28分配信

 【ワシントン時事】米国が1940年代に中米グアテマラで、性感染症の治療をめぐる「人体実験」をしていた問題を調査している米大統領委員会は29日、実験で少なくとも83人が死亡したと発表した。
 実験は46年から48年にかけ、当時は新薬だった抗生物質ペニシリンの効果を調べる目的で約5500人に行われ、このうち1300人が性病に感染した。実験に関する事前説明はなく、同意も取っていなかった。
 売春婦を梅毒や淋病に感染させ、兵士や刑務所の受刑者らと性交させるなどして実験を行った。実験対象者には精神病患者も含まれていたという。
 同委員会のグトマン委員長は「医学実験が現在は倫理的に行われていることを人々に保証するためにも、非倫理的な歴史的不正を正確に記録することが重要だ」と強調した。
 人体実験の事実は昨年、マサチューセッツ州のウェルズリー大学教授の調査で発覚。これを受け、オバマ大統領は昨年10月、グアテマラのコロン大統領に電話で謝罪するとともに、同委員会に調査を命じていた。調査報告書は9月、大統領に提出される。 

【関連記事】
【フォトギャラリー】「網走監獄」の実態
〔写真特集〕ミクロの世界
【特集】ウィキリークス〜流出した「都合の悪い」話〜
頭部切断の27遺体発見=グアテマラの農場
【こぼれ話】ベッドの下に直径80センチ、深さ12メートルの穴=グアテマラ

最終更新:8月30日(火)15時2分

時事通信

 

この話題に関するブログ 1件

関連トピックス

主なニュースサイトで 梅毒 の記事を読む

ブログパーツ

海外トピックス