RSSを勝手に自動作成・更新してくれる無料Webサービスまとめ 2011年版
任意のWebページを指定することによって、RSSフィードを出力していないサイトでも利用者側で勝手にRSSを生成することができるWebサービスのまとめ。一般的な「RSSフィードがない(古い)サイトでも、RSSリーダでチェックしたい」という場合から、サイト管理者側が「RSS出力に対応していないサイトだけど、引っ越しやツールの入れ替えもできない。でも更新情報は配信したい」などの目的にも使えるので、覚えておくと便利なサービスのはず。
実はこのネタはずいぶん前に書いたことがあるんだけれども、なにせ2008年の記事なので紹介したサービスが1つを除いて終了してるというありさま。というわけで、2011年6月現在で使えるものをピックアップしてみた。
なお、登録が不要なタイプものはRSSフィードが提供されてないわりに更新頻度が高いJR東日本:列車運行情報をRSS化したものへのリンクを張っておくので、変換精度を見るための参考にどうぞ。
Page2RSS
アカウント登録 | 不要 |
---|---|
カスタマイズ | 不可 |
国外のサービスとしては恐らく一番有名なRSS化サービス。2008年に紹介したサービス中で唯一まだ機能しているのがこれで、かつてGoogleが提供していた勝手RSS化サービスの終了の際にもここで代用してくれといわれたほど。
使用する際に登録は必要なく、使い方も入力欄にページのURLを入れるだけ。登録自体が必要ないため、ページ数制限等も存在しない。
RSS生成方式は差分をチェックして変更された部分を出力するタイプなので、初回の登録後に何らかの更新された時点でRSSフィードが出力される。ちなみにRSSの作成作業をおこなうページには上部にAdsenseが存在するが、フィード自体には広告は挿入されない。
- RSS - JR東日本:列車運行情報
RSSクリエイター
アカウント登録 | 不要 |
---|---|
カスタマイズ | 可能 |
国産サービス。生成自体はURLを入れればいいだけだが、フィードのカスタマイズに対応していてRSS化したい部分をマウスかHTMLのIDで選択できる。もちろん全体を指定することも可能。生成後には自動的に自分のサイトにRSSフィードを設定するためのHTMLタグが表示されるので、サイト運営者なら必要に応じてコピー&ペーストで簡単にRSS対応させることもできる。
カスタマイズは可能だが登録が必要ないため、特にページ数の制限はない。
- RSS - JR東日本:列車運行情報
goo RSS作成
アカウント登録 | 必要 |
---|---|
カスタマイズ | 可能 |
大手ポータルサイトのgooが運営するRSS生成サービス。会員向けサービスのためRSSフィードを生成するにはgooのアカウントが必要だが、閲覧自体には特に制限はないため、普通に自分のサイトのRSSフィードとして使用することもできる。無料で作成できるRSSフィード数は3個までだが、月額200円でアドバンスモードに切り替えると、10倍の30個まで増やすことが可能になっている。
特徴はマウスやIDでフィードをカスタマイズできることなのだが、利用してみたところ上記のRSSクリエイターと非常に似ていた。インターフェースと出力結果、さらにサービス説明も非常に似通っているため、もしかしたら何か関係あるのかもしれない(例えば、RSSクリエイターの制作側がgooに技術提供しているなど。)ただ若干の機能差はあり、範囲指定後に不要な部分を削除できたりと多少こちらの方が自由度が高い模様。
goo RSS作成の方が機能的には改良点がある反面、アカウント必要で個数制限もあるので、RSSクリエイターとどちらを選ぶのかは好みの問題になるかもしれない。
※アカウントが必要で個数制限があるのでRSSのサンプルはなし。
Page2Feed API
アカウント登録 | 不要 |
---|---|
カスタマイズ | 不可 |
livedoorの実験サービス。gooと同じく企業が公開しているものだが、livedoorのIDなどは特に必要なく、別にlivedoor readerでなくても使用できる。ただ設計としてはlivedoor Readerで使用する前提
とのことなので、他のフィードリーダではうまく動かないこともあるかもしれない。
使い方は他のサービスと同じで、URLを入れてGenerateボタンを押すだけ。いったんHTMLのプレビューページに移動するので、その後画面内のRSSボタンをクリックすればフィードにアクセスできる。RSSの生成はページのHTMLのループしている部分を自動で変換するので、逆にカスタマイズすることは不可能となっている。
あくまで実験サービスという位置づけらしく、広告やフィード数の制限は存在しない。
- RSS - JR東日本:列車運行情報
FeedBeater
アカウント登録 | 不要 |
---|---|
カスタマイズ | 可能 |
Page2RSSと同じく国外のサービス。トップページの作りはシンプルだが、RSS化したいページのURLを入れた後にカスタマイズメニューも選べるようになっている。またメールアドレスを設定すれば、Eメールで通知を受け取ることもできる。
カスタマイズはRSSクリエイターと同じようなマウスで範囲を選択する以外に、キーワードフィルタを設定することが可能と比較的多機能な部類に入るはず。ただカスタマイズ後のフィードを利用するにはメールアドレスが必要なようなので、「フルに機能を使うには登録が必要」ということになるのかもしれない。
なお、このサービスも広告は存在しない。
- RSS - JR東日本:列車運行情報
Feed43
アカウント登録 | 不要 |
---|---|
カスタマイズ | 可能 |
これも国外のサービス。今まで紹介した「自動お手軽RSS作成」系のサービスと違い、RSS化したいページのURLを入れるだけでは生成できず、手動でHTMLを解析してフォームに入力する必要がある。サイト自体が日本語でないのもあってかなり取っつきが悪いが、使いこなせば非常に見やすいフィードを作れるのが大きな特徴。
フィードを作るのに最低限必要なスキルは「HTMLタグが読めること」と「ページのソースから必要な部分を分別できること」で、それができないなら使うのは恐らく非常に厳しい。ただ幸いなことに日本語で使い方をレクチャーしている記事があるので、実際に試す場合はまずそれを読んでみることをおすすめしたい。
自動でやってくれることが少ないだけあってかなり人を選ぶ印象だが、ある程度の知識があるなら自由度が高いだけあって好きなRSSフィードを作れる「使い出がある」サービスだと感じた。
- RSS - JR東日本:列車運行情報
はてなアンテナ
アカウント登録 | 必要 |
---|---|
カスタマイズ | 可能 |
番外的な紹介。ページをRSS化するサービスではないが、アンテナの更新情報をRSS出力しているため、擬似的に似たような使い方はできる。実際に一部のサイトはこれをRSSフィードの代わりに提供していることもある。(駄文にゅうすなど。)
RSS化機能としては最低限のものでしかないが、いちおう更新チェック範囲の指定やキーワードフィルタリングもあるので、工夫すれば部分配信のRSSの代わりになるかもしれない。
使用するにははてなのIDが必要で、さらにRSSはアカウント単位で出力されているので、自分だけが使うのでなければRSS化したいページごとに1個のアカウントが必要になる。この点でも使いやすいとはあまり言えないので、おすすめ度はやはり低い。
※アカウントごとにしかRSSが出力されていないので、サンプルはなし。
休止・終了したサービス
ついでなので、有名どころですでに動いていないサービスもまとめてみた。
Google Reader track changes
かつて「Google ReaderにどんなサイトでもRSSに対応させる機能が付いたぞ!」と騒がれたサービスだが、2010年9月末で終了。
登場時はかなり話題になったものの、終了時にはほとんど話題にならずに終わった模様。英語のサイトにしか使えなかったので、実際に日本で使ってる人はあまりいなかったのかもしれない。
- Official Google Reader Blog: Turning off the track changes feature
- Google Readerの「RSS未対応サイトでも自動でRSSを生成する機能」が終了 - F.Ko-Jiの「一秒後は未来」
My RSS
2011年4月末でサービス終了。「リンクだけをRSS化する」サービスで、メール配信にも対応していた。
なんでもRSS
公式のアナウンスはないものの、2011年3月頃から機能しておらず、サイト自体にも繋がらなくなっている。ひっそりと終了したのかもしれない。(「終了した」というネットの発言自体は存在するが、ソースは見あたらないので詳細不明。)
- クリックするとこのページにリンクを張るためのURLやHTMLタグが表示されます
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