今回販売する野菜類については、販売前に放射性セシウムの線量をしっかり測定して、安心できる野菜、根菜、果物類だけを陳列いたします。
福島県の生産者たちを応援する思いと、安心できる野菜を買いたいという思いを一体化させる企画です。
ぜひ、オープンの日にご来店くださって、福島の生産者たちを応援してあげてくださいませんか。
集荷・出荷センターであるジェイラップには食品放射線量測定器「γ線スペクトロメーター」(EMFジャパン製)カタログハウスの店には「微量放射能測定装置」(応用光研工業製)が設置されています。
週3日、出荷センターであるジェイラップに集まってくる野菜を生産地別、生産者別に区分し、生産地単位で放射性セシウムの抜き取り検査をしたあと、二つの規制値にパスしたものだけを店頭に陳列します。
生産地が多いために、ジェイラップで測定できなかった生産地分はカタログハウスで測定します。
「福島さんの野菜」とは、「ジェイラップ福島ネットワーク」の野菜のことです。このネットワークは(株)ジェイラップがまとめている福島県の農産物生産者たち84人(地図参照)の
グループで、「味と安心」を合言葉に、作物別に研究会をつくり、それぞれの栽培法をつねに追求してい
ます。
「きゅうり研究会」や「ぶどう研究会」「桃研究会」などがありますが、カタログハウスでは96年から、このネットワークの「稲作研究会」の米を販売しています。
二本松市 長ネギ |
須賀川市 ブルームきゅうり ミニきゅうり ベビーリーフ 梨(幸水・豊水) 矢吹町 とうもろこし(袋詰め) 水菜 |
福島市 桃(川中島・ゆうぞら) 梁川町 ぶどう(高尾) 鏡石町 ブルームきゅうり 玉川村 ミニきゅうり ブルームきゅうり |
天栄村 ブルームきゅうり 中島村 ミニきゅうり 石川町 人参 ほうれんそう 保原町 桃(川中島・ゆうぞら |
■野菜類は毎週金曜、日曜の朝、根菜類は木曜の朝に届きます。 ■天候により、表記の作物が入らなこともあります。 |
【ウクライナ規制値】
チェルノブイリ事故から12年過ぎた1998年1月からウクライナ保健省が実施している基準。「この基準内の食品(複数)を標準的な量で摂取していった合計が年間1ミリシーベルトを超えない」を保証する規制値です。住民の内部被ばくの拡大を反映して、何回も改定をくり返していった結果が厳しい現在の規制値になったそうです。
【日本の暫定規制値】
2011年3月11日の福島第一原発事故による食品汚染に対応するため、原子力安全委員会の「飲食物摂取制限に関する指標」を流用してセシウムの暫定規制値にしています。事故以前につくられたせいか、かなり大雑把ですね。
なぜ、食品の放射性物質はセシウム※1だけなのか。
他の物質は心配しなくていいのか――セシウムは揮発性物質であるために、風に運ばれて遠方まで飛散しました。しかし、ストロンチウムは重いために原発周辺地域
にしか降下しなかったと言われています。放射性ヨウ素は半減期が8日なので、わが国でもすでに検出されません。
野菜※2 | 果物 | パン・ |
米 | 卵 | 肉 | 魚 | 飲料水 | 牛乳・乳製品 | 幼児食品 | |
日本の暫定規制値 | 500 | - | 500 | 500 | 500 | 500 | 500 | 500 | 200 | - |
ウクライナ規制値 | 40 | 70 | 20 | (20)※3 | 6※4 | 200 | 150 | 2 | 100 | 40 |
単位:1キログラム当りのベクレル
※1… 日本のセシウムは134と137の合計。ウクライナのセシウムは半減期30年の137のみ。134は半減期2年なので、チェルノブイリ事故から25年経過した今のウクラ
イナでは対象外になっています。
※2…日本は「野菜類」に「果物」もふくまれていますが、ウクライナでは別々に測定します。
※3…ウクライナの主食は「パン」。摂取量が多いため、厳しい規制値が設定されています。小麦も米も穀物なので、「米」のウクライナ規制値は「20」と仮定しま
した。
※4…日本は卵1キロあたりの規制値に対し、ウクライナは卵1個あたりの規制値です。卵はMサイズで約60グラムなので、1キロ換算すると約16個。つまり、ウクラ
イナ規制値で1キロというと、6 ベクレル×16個=約96 ベクレルとなります。