日米ハーフのタレントで、かつての売れっ子モデル、セーラ・ローエル(本名・石井セーラ)さんが、子宮がんのため27日に都内の病院で死去していたことが28日、分かった。50歳だった。
1970年代、日本テレビ系「11PM」などで水着姿を披露し、抜群のスタイルと美貌で人気を集めたが、ひっそりと息を引き取った。
関係者によると、セーラさんは昨年、子宮を全摘出する手術を受けたが、がん細胞は全身に転移。ここ1年は入退院を繰り返すなど、がんと闘っていた。昨年末、知人のパーティーで会ったセーラさんは元気だったころに比べてかなりやせ、つらそうだったという。
父は英国系米国人の米軍エンジニア、母は日本人で12歳の時にスカウトされてモデルに。1メートル63、B83W57H83の恵まれたプロポーションを武器に、化粧品や自動車のテレビCMで活躍。1979年から「11PM」のカバーガールとして登場すると、人気も急上昇した。
その後も81年からTBS系ドラマ「Gメン75」に出演したが、87年に実業家と結婚してからは仕事はセーブしていた。その後、離婚し、5年ほど前にかつて所属した芸能プロの元社員と再婚。子供はいなかった。
最近は08年に雑誌「クロワッサン」に登場し、翌年にテレビ東京系「美女放談」に出演。芸能活動を再開したかに見えたが、そのころから体調がすぐれなかったという。
(紙面から)