プロフィール

藤原龍一郎
藤原龍一郎

1952年、福岡生まれ。「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」ほか、ヒット番組を多く育てた元ラジオディレクター。知る人ぞ知るプロレス論客であり、笑芸鑑賞を趣味とし、読書人でもある。学生時代は、ワセダ・ミステリ・クラブ、早稲田短歌会に所属。 1990年には第33回短歌研究新人賞受賞。歌集に『東京哀傷歌』『花束で殴る』『ジャダ』ほか。

(写真提供・角川グループパブリッシング)

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藤原龍一郎 龍は眠っている
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11.04.15
Fri

第二十二回 歌の現在(3) 楠見朋彦歌集『神庭の瀧』

        小説と短歌とを両立して発表している人といえば、現在では、小嵐九八郎と東直子が双壁と言えるだろうか。小嵐九八郎は何度か直...

10.12.21
Tue

第二十回 歌の現在(1)  恋よ孤悲――山本かね子の歌

   詩人茨木のり子の代表作「わたしが一番きれいだったとき」の有名な一節である。茨木のり子は大正十五年生れ。終戦時は二十歳、戦争に青春を奪われた世代である。歌人にも...

10.10.28
Thu

第十九回 人間のいる歌 神谷幸右衛門

   この一首に出て来る神谷幸右衛門という人名を見て、「ああ、神谷幸右衛門ね」と、ピンと来る方は、相当な落語通である。下の句に「桂文楽」という人名も詠み込まれている...

10.09.28
Tue

第十八回 人間のいる歌 蓮舫

   一読して蓮舫大臣のビジュアル・イメージが湧いてくる一首だ。作者の栗木京子は、現在の短歌の世界でいちばん作品数も多く、人気の高い歌人であるが、やはり、その作品の質の高さは、現...

10.09.08
Wed

第十七回 人間のいる歌 マルセ太郎

   島田修三のもっとも新しい歌集『蓬歳断想録』(短歌研究社刊)には、さまざまな人名が登場する。  島田修三は1950年生れ、愛知淑徳大学の教授であり、万葉集を専門とする学究である...

10.08.13
Fri

第十六回 人間のいる歌 桑田佳祐

   三枝昂之歌集『上弦下弦』(角川書店)、島田修三歌集『蓬歳断想録』(短歌研究社)と、充実した男性歌人の歌集が相次いで刊行された。三枝は昭和十九年生れ、この歌集が十一冊目の歌集。島...

10.07.23
Fri

第十五回 人間のいる歌 ジェームズ・ディーン

     春日井建の第二歌集『行け帰ることなく』の中の一首。まさに「さらば青春!」の思いが伝わってくる歌である。  ジェームズ・ディーンといえば「エデンの東」であり...

10.06.28
Mon

第十四回 人間のいる歌 春日井建の鮮烈な青春歌

   『春日井建全歌集』が、砂子屋書房より刊行された。春日井建は塚本邦雄を中心に花ひらいた前衛短歌運動でも、もっとも若い歌人として登場し、奔放なイマジネーションで構築された華麗な美意...

10.05.26
Wed

第十三回 人間のいる歌 有島武郎ほか

   斎藤茂吉は作品にどんな人名を詠み込んでいるだろうか。たとえば、初版『赤光』の巻頭の連作「悲報来」には、次のような歌がある。      赤彦とは「ア...

10.05.14
Fri

第十二回 人間のいる歌 斎藤茂吉

   現代短歌でいちばん詠われている人名は何だろう。 『現代短歌集成』(角川学芸出版)の第四巻「社会文化詠篇」には「人名」という項目があり、さらに、小項目として個人名が立項されている...

10.04.21
Wed

第十一回 人間のいる歌 チャップリン

   今回は俳句から紹介してみる。      俳句には「西行忌」や「子規忌」といった忌日をそのまま季語とする例がたくさんあるが、ジョン・レノンのように、...

10.03.31
Wed

第十回 人間のいる歌 コナン・ドイル

     角川書店の短歌専門誌「短歌」三月号でみつけた一首。「ドイル生誕百五十年に寄せて」との注がつけられている。シャーロック・ホームズの探偵譚で知られるイギリスの作...

10.03.05
Fri

第九回 人間のいる歌 ピンクレディー

     ピンク・レディーとは一九七六年にデビューして、一九八一年まで活躍した女性デュオ。この時代を知っている人たちには、ミーちゃんと、ケイちゃんの二人組として、記憶...

10.02.25
Thu

第八回 人間のいる歌 早野凡平

     早野凡平は一時期はテレビによく出演していたボードビリアンなので、記憶に残っている人は多いと思う。名前は忘れていても、変形する帽子を使って、ホンジャマーとの掛...

10.02.13
Sat

第七回 人間のいる短歌 3

     プロ野球のキャンプも始まり、いよいよ、野球の話題がスポーツ紙の紙面を賑わせ始めた。  掲出歌の山田久志は、1970年以前からの野球ファンなら誰でも知ってい...

10.01.28
Thu

第六回 人間のいる短歌 2

   短歌専門誌「短歌」(角川書店刊)2月号に、こんな短歌が載っていた。      なみの亜子は短歌結社「塔」に所属する新鋭歌人。この「塔」の主宰者は永...

10.01.18
Mon

第五回 人間のいる短歌 1

   短歌に人名が詠み込まれることはよくある。まずは、歌人自身の名前が詠み込まれた歌を紹介してみよう。      石川啄木、北原白秋、斎藤茂吉、それぞれ...

10.01.08
Fri

第四回 私の好きな青春短歌 3 〜サナトリウムの青春・滝沢亘 後篇〜

     昭和四十一年二月に刊行された、滝沢亘の第二歌集『断腸歌集』の一首であり、滝沢の代表歌ともいうべき作品である。  これは歌人仲間がお見舞いに、当時はまだ珍しかっ...

09.12.28
Mon

第三回 私の好きな青春短歌 3 〜サナトリウムの青春・滝沢亘 前篇〜

     かつて、療養短歌というジャンルがあった。結核やハンセン氏病に苦しみながら、多くの人たちが歌を詠み、表現行為に文字通り命をかけていた。  滝沢亘は重度の結核で、...

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