責任
ギリシャの問題が日本を含む世界の株式市場を直撃した。ギリシャは人口約1000万人、経済規模では日本の20分の1程度。昨年政権交代の後、前政権の発表していた国の債務が過小で、実際はもっと大きいことが判明したのが発端。ユーロ圏全体の問題となってきた。
日本の昨年の財政赤字は約53兆円、今年は約44兆円。44兆円の借金は消費税率で言えばおおよそ18%分に当たる。来年以降も景気回復と経済成長のために今年並みの積極財政を続けようとすれば、無駄を削るか、新規国債を今年並みに出すか、それとも増税をするか、その組み合わせかしかないというのが現実。債務残高はGDPの1.8倍でギリシャよりも大きい。財政の舵取りは日本の将来を大きく左右する。責任は重い。