福島第一原発の汚染水処理システムで作業していた東京電力の社員3人が、その日の作業で想定していた被ばく線量を超えていたことが分かりました。線量計の警報は鳴ったとみられています。
被ばく量は17.1ミリシーベルトと23.4ミリシーベルトで、残る1人は確認中です。線量計の警報は15ミリシーベルトに設定されていて、3人は警報が鳴ったことに気づいていたとみられています。3人は28日午前、汚染水処理システムの淡水化装置でフィルターの交換作業を行いましたが、このうち2人は、処理を終えた汚染水に手首まで入れていたということです。2人は、手袋を2、3枚重ねて着用していました。緊急時の皮膚の被ばく線量は1000ミリシーベルトが限度と法律で定められていて、今のところ健康状態に異常はありませんが、念のため専門医の診察を受ける予定だということです。東京電力では、作業前に想定した被ばく線量を超えたかどうかは本人が管理する仕組みで、3人は翌日に申告してきたということです。