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東電社員 計画値超える被ばく

8月30日 4時3分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水を処理する装置の部品を交換していた2人の社員が、事前に計画していた限度を超える被ばくをしていたことが分かりました。

東京電力によりますと、28日、福島第一原発の汚染水を処理する装置のフィルターを交換していた2人の社員は、放射線の一種であるベータ線の被ばく量が23.4ミリシーベルトと17.1ミリシーベルトに上っていたということです。東京電力は、この作業でベータ線の被ばくは15ミリシーベルトを限度とすると計画していましたが、2人とも1時間半にわたる作業でこれを上回ったということです。放射線の一種のベータ線は皮膚から体内に通りにくく、緊急時の作業の被ばく量は法律で1000ミリシーベルトが限度と決められています。2人の被ばくは法律の限度を超えておらず、体の不調も訴えていないということですが、念のため、医師の診断を受けるということです。2人はゴム手袋を着けてフィルターの交換をしていたということで、東京電力は作業方法や装備に問題がなかったか調べることにしています。