子どもが使う携帯電話に導入が義務づけられている、有害サイトへの接続を制限するフィルタリングの機能を、実際に利用している子どもの割合は、およそ58%にとどまっていることが警察庁の調査で分かりました。
18歳未満の子どもが使う携帯電話には、有害なサイトへの接続を制限するフィルタリングの機能を付けることが義務づけられています。フィルタリングの利用状況について、警察庁は、ことし2月から4月にかけて、小学4年生から18歳未満までの子どもを持つ全国の保護者およそ6万6000人を対象に調査を行いました。その結果、インターネットに接続できる携帯電話を使っている2万9000人余りの子どものうち、フィルタリングを付けているのはおよそ58%にとどまっていることが分かりました。フィルタリングを付けていない理由を保護者に尋ねたところ、▽「子どもを信用している」がおよそ47%、▽「特に必要を感じない」がおよそ23%、▽「子どもから頼まれた」がおよそ10%となっています。携帯電話のサイトを通じて性犯罪などの被害にあった子どものほとんどは、フィルタリングを付けておらず、警察庁は、購入の際に適切な説明をするよう携帯電話会社に働きかけを強めるとともに、保護者にも周知を徹底することにしています。