Google + で危うくなるのはTwitter?Google+の5つの楽しみ方
2011.07.05
前回は Google+ のお目見えについての記事を書きましたが、今日は実践編として、Google+ の楽しみ方5つを具体的に紹介しつつ、現段階での Google+ の評価を書いてみたいと思います。
リリースされてまだ一週間経っていない Google+ ですが、Facebook CEOの Mark Zackerberg をはじめ、テクノロジー関連の人々にはかなり使われています。
米国のTechCrunchのとある記事で見ると、フェイスブックとツイッターで2000近い共有があるのに対して、約2割の400のGoogle +1 クリックがされています。

まだ限定的な公開でもこれだけの関心が集まっているのは、Google が今までのソーシャルサービスの失敗の教訓をいかし、すごいサービスを作り始めたということへの人々の期待感の現れでしょう。
「Google+ は1つのプロジェクトではなく、Google そのものを良くするためのプロジェクトです。ものすごい時間がかかることは分かっています。ただ我々は、あなたを、あなたの人間関係と興味に繋げることで、Googel をより良くしたいのです。」
"It's not about one particular project, it's about Google getting better. We know this is going to take us a considerable amount of time. But we want to make Google better by connecting you with your relationships and interests,"
とはいえ、まだまだ使っているユーザーも少ない Google+、どのように楽しめばいいのでしょうか?メインの機能に沿ってですが、使い方を掘り下げて提案したいと思います。
その1: インターネット業界の著名人をCircle(サークル)を使ってフォローする
一般の方だと AKB48 などに置き換えて考えて頂ければと思いますが、ツイッターと同じく、Google+ では、誰でもフォローし、任意のサークル(グループと考えれば良いです)に入れることができます。
今までツイッターでフォローをしていた人々を Google+ でもフォローをするというのは1つの方法ですが、Google の CEO Lary Page 氏や、Facebook CEO の Mak Zackergerg 氏などもフォロー出来ます。(ただ、彼らに発信しても返事はまず返ってこないでしょうが。。。)
サークルにメンバーを追加するのはマニュアルでは有りますが、とても簡単です。Facebook や Twitter のリスト管理に比べるとはるかにさくさく人をグループに追加することができます。
Mark Zackerberg のプロフィール
Larry Pageのアラスカ旅行写真
とはいえ、誰をフォローしたらいいの?って思いますよね?
Orinoco ブログを読んで下さっている Geek レベルの方には、こちらのリストがおすすめです。(このリストの注意点は、プロフィールを追加しないとランキングに反映されないので、漏れもあるということです)
2)友達の写真を楽しむ
Google+ は Picassa とも連動してますが、Google+ 独自のアルバム機能も持っています。私は iPhone ユーザーなのでもう少し待ちですが、Android ユーザーなら、モバイルアプリをダウンロードすれば、気軽にどんどん写真を Google+ にアップすることができます。
もちろんサークルの機能が有るので、その写真を誰に公開したいかも選ぶことができます。(ただ、共有した友達がさらに共有することもあるので、そこまで考えての公開をしてくださいね)。
この写真コラージュは、ちょっとしは暇つぶしに楽しい機能です。あとは、どれだけ皆が良い写真を上げてくれるかにかかってますが。。。Facebook には関連する人達の全写真を見る機能は今のところ無いので、ちょっとした面白い要素だと思います。
ただ、正直 Instagram など、優れた写真アプリやサイトがあるので、あえて写真という切り出した切り口ではまだまだこれからではあると思いますが。。。
3)Sparks を使って、記事を共有
この機能は今後改善を期待したいところですが、Sparks という機能を使うと、好きなカテゴリやキーワードで検索した記事を簡単に共有することができます。
デフォルトのカテゴリが少なく偏りがあるということもあり、(ニュースソースも一部の媒体に限定されてる感があり Google ニュース検索より結果が少ないように見受られけます)、現時点ではおまけ的な機能ではありますが、何つぶやいていいかわかんない!?という人にはお役立ちかもしれません。
例えば、カブトムシ 東京 で検索すると、こんな「きもおもしろい」記事にたどり着きました。
4) グループビデオチャット
このビデオの通りですが、グループでビデオチャットが出来ます。これの一番凄いところは、皆で YouTube のビデオを見ながらそれについてチャットが出来る点だと思います。
一緒に集まってビデオ鑑賞会をするよりも気軽に、面白ビデオについて語ることができるっていいですよね。
例えば弊社では、昨日暴言を放った某大臣のクリップが話題になりましたが、「これみないと!」と思うビデオをリアルタイムに友人と楽しめるというのがスムーズに動けば、凄いキラーサービスになることは間違い無しです。(おそらくそのうちライブも入ってくることでしょう)
ビデオチャットは日本ではこれから浸透が進むサービスだと思いますが、これがモバイルでも機能すれば、若者にも流行る可能性は大かと思います。
5) プラットフォームやデバイスを意識せず、グループチャットする
まだサイトだと見えないのですが、「Huddle」というグループチャットサービスも提供されてます。このビデオだと、ギリギリに皆で相談して集まり方を決めたりしてますが、このグループコミュニケーションのエリアは正に Facebook が力を入れてる部分とぶつかる部分ですね。Google はアメリカだと GoogleVoice という電話サービスも有るので、そこと連動すると、
GroupMe の様な独立したサービスには脅威だと思われます。
震災の時にツイッターがかなり注目されましたが、このサービスも安否確認にも機能するサービスになると思います。
また、グーグルのサービスは GPS への連動が優れているので、地図と連動すれば、ナビゲーションにも使えるとか、待ち合わせが楽になるとか、様々な可能性を想像させる機能です。
まとめると。。。
どの B-to-C コミュニティにも言えることですが、Google+ の今の最大のチャレンジは、利用ユーザーがまだ本当のアーリーアドプターやメディアに限られていることだと思います。
mixi も Twitter も Facebook もブログもあって、これ以上ソーシャルサービスいらないよー。と思われてる方も多いかと思います。一般の人達が Google+ に飛びつくには、正直まだまだ決め手に欠けている状況です。なぜなら
ー ユーザーが少ない=>興味のあるコンテンツが少ない
ー 現状利用しているサービスの満足度が高い
ー 決定的に差別化のある機能が、現状サークルにとどまっている。(他は、代替サービスが存在)
という状況だからです。とはいえ、Google の方がコメントされていたように、まだまだ始まりの始まりだと思います。Google が持つ全体的な資産を考えると、とてつもない可能性を秘めているサービスだと思います。
ぱっと思いつく機能だけですが、現状の Google+ を Facebook や Twitter と比較すると、こんなかんじです。
これを見て皆さんどうおもわれますか?
私は、本当に多くのユーザーが使いだすと、Twitter はどうなるんだろうと思ってしまいました。
Twitter は一次情報を素早く入手し、伝播することにとても長けたメディアですが、フォローする人が増えるとノイズが多く、見なくなる人も多くなってると思います。なぜなら、リスト管理も煩雑で、インタラクティブなコミュニケーション機能も限定的だからです。
Google+ は Facebook の友達と Twitter のフォローしたい人達をフォローするというコンセプトがマッシュアップされているのですが、もしノイズをうまく減らし、効率的に TPO にあった情報やコミュニケーションが出来るようになると、他の統合サービスを豊富に持つ Google にかなり軍配が上がるのではないでしょうか?
みなさんの予想はいかがですか?是非ご意見お待ちしてます!
参考情報:
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