Google+、FacebookやTwitterをはるかに上回る好調な滑り出し
開設から1カ月弱で訪問者数が2,500万人を突破米国Googleの新しいソーシャル・ネットワーキング・サイト「Google+」が、競合するFacebook、Twitter、Myspaceのスタート時をはるかに上回る好調な滑り出しを見せている。
インターネット・トラフィック調査会社の米国Comscoreによると、1カ月強前に立ち上げられたGoogle+は、早くも2,500万人以上の訪問者を獲得している。
Comscoreは、Google+の訪問者数は、開設から1カ月弱で2,500万人に達したとしている。Facebookは、2,500万人の訪問者を獲得するまでに約35カ月かかっており、Twitterも30カ月以上、Myspaceも20カ月以上を要したという。
Comscoreの副社長アンドルー・リプスマン(Andrew Lipsman)氏は、次のように述べている。「Facebookは、訪問者が2,500万人に達するのに主要な競合サービスより長い期間がかかったが、今ではダントツのマーケット・リーダーだ。このことを考えると、Google+の猛烈な出だしの勢いが長期的な成功に結びつくかどうかは、まだ何とも言えない」
さらにリプスマン氏は、現時点では、こうした2,500万人以上のGoogle+ユーザーのうち、常連ユーザーがどのくらいいるか、また、彼らが単に新しいサイトを試したがっているだけなのかどうかも、まだ不明だと付け加えた。
「これまでの訪問者数の増加は確かに目覚ましい。だが、まだ試しに手を出してみただけで、本格的に使おうという気にはなっていない訪問者も多いと思う」(リプスマン氏)
なお、Google+はまだトライアル段階であり、招待されたユーザーだけが参加できると、同氏は補足している。
また、米国Gabriel Consulting Groupのアナリスト、ダン・オールズ(Dan Olds)氏は、「FacebookやMyspaceは、ソーシャル・ネットワーク市場を開拓しなければならなかった。すでに確立されたこの市場に、高い知名度と多大なリソースを持つGoogleが投入したサービスなのだから、Google+が急速にユーザーを獲得するのは当然」と指摘している。
一方、Comscoreは、Google+の訪問者数を国別に見ると、米国からの訪問者数(モバイル・デバイスではなく、自宅および職場のコンピュータからの)が644万人強と最も多く、インドからの訪問者が360万人強で2位を占めると報告している。カナダと英国からの訪問者も100万人を超えており、10位のスペインからの訪問者数は46万人強となっている。
また、Comscoreによると、Google+ユーザーは男性が63%を占めているという。
(Sharon Gaudin/Computerworld米国版)