″暴力団の企業舎弟″としてマークされていた島田紳助に逮捕の可能性も浮上？

　暴力団との交際を理由に、芸能界を突如引退した島田紳助。会見が行われた23日以降から現在も、事態は収束の気配がない。レギュラー番組6本に突然穴が開いた格好となり、テレビ関係者らは対応に追われ続けている。また親交のあった著名人や芸能人らが引退を惜しむコメントを寄せる一方で、島田と暴力団との関係について、さまざまな話題が乱れ飛んでいる。

　会見で島田は「（警察が）手紙と写真を探しているらしいけど、あるわけない」と暴力団関係者との文通や交流を否定したが、その直後には、暴力団幹部らと一緒に写った写真や、幹部に宛てた島田自筆の手紙などが存在することが報じられた。会見では「10数年前に起こった、自分ではどうしようもなかったトラブルを知人のAさんに相談。Aさんはそれを暴力団関係者のBさんに相談し、Bさんが問題を解決してくれた」と島田は語った。このBさんというのは山口組極心連合会会長であり、この会長が以前、競売入札妨害容疑で逮捕された際に、大阪府警が会長の自宅で写真と手紙の存在を確認したという。島田は会見でウソを言っていた可能性が高い。

　また、29日発売の「週刊現代」（講談社）には『ズブズブ！紳助と山口組最高幹部 証拠の「携帯メール」50通大公開』と題された記事が掲載されており、先の会見で"Aさん"と島田が呼んでいた、知人の元ボクシング世界チャンピオン、渡辺二郎（2007年に恐喝未遂で起訴、上告中）とのメールのやり取りが公開されている。それによれば「ありがとうございます！感謝です。二郎さんと会長に守られていると思うと心強いです！これからもずーとがんばります」とふたりへの感謝を綴るメールや、件の会長が強制執行妨害で再逮捕された際に送った「会長心配です！ほんま警察むかつきますね！」という、警察批判とも取れるメールなどが存在しているようだ。 　

　それだけでなく、記事によれば、島田は大阪府警捜査4課（暴力団担当）が何としても挙げたいと思っていたターゲットだったというのである。07年には4課のベテラン捜査員を班長とした内偵班が結成され、今も存在している。内偵班には、金の流れに強い財務担当の捜査員も入っていたそうで、この財務担当の捜査員が班に入ったのには、当時島田が"暴力団のフロント（企業舎弟）"と大阪府警に目されていたからだとされている。企業舎弟とは、暴力団構成員やまた周辺者が、シノギのために経営する企業またはその役員のことを指す。

「島田紳助が大阪で不動産投資を副業としていたことは、よく知られている話です。大阪地裁で競売物件の資料を確認しているところを目撃されたりもしているようですね。大阪・ミナミには島田所有のビルがありますし、経営している寿司屋もある。そもそもミナミは歌舞伎町と同じようにヤクザの利権だらけ。一般人があそこにビルを所有できるのか？と言われるとちょっと疑問ですね」（実話誌ライター）

　島田と親交のあった、やしきたかじんもTwitterで「ここ10数年間、南に土地ビルを収得・商売を展開している間に其の種の人達と関係が深まって行ったのは事実としてあります」と、島田が関西で不動産投資に力を入れていく中で、暴力団関係者らとの関係が強固になっていったことを示唆した（「事実としてあります」という断定部分は、「事実としてあったのか」との打ち間違えであると、後に訂正）。また29日には、島田と暴力団関係者らとの交際をうかがわせるメールの件で、警視庁も吉本興業から近く事情聴取することが明らかになった。立つ鳥跡を濁さず、とはいかず、聴取という形で長年所属していた会社にもしばらく迷惑をかけることになるようだ。

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