ロシアの学校で韓国語が必修科目に

 「韓国語を学んで韓国に行き、韓国人と友達になりたい」

 今月3日、ロシア沿海地方にあるアルセーニエフ市の青少年センターで開かれた「韓国・ロシア友情フェスティバル」に参加したタチヤナさん(16)=女性=は、こう話した。韓国に行く機会があれば、ワンダーガールズの公演を見たいという。

 ウラジオストクから車で5時間ほど離れたところにあるアルセーニエフ市の3番学校では、新学期が始まる9月から韓国語が必修科目として導入される。1週間に1時間ずつ、6-11年生を対象に韓国語の授業が行われる。小・中・高校合わせて11年課程のロシアで、韓国語が必修科目に採択されるのはウラジオストク28番学校に続き2校目となる。特に、全校生572人のうち高麗人(ロシアに住む朝鮮民族)が2人しかいない学校で、韓国語が必修科目となるのは異例だ。

 必修科目の採択には、ロシア教育公務員のペク・キョンスク宣教師(51)が主催した「韓国・ロシア友情フェスティバル」が大きく影響した。2007年からアルセーニエフ市3番学校で選択科目の韓国語を教えているペクさんは、同市の高麗人民族文化自治会、在外同胞財団、ウラジオストク韓国教育院などの支援を受け、07年から隔年で同フェスティバルを開催してきた。

 このイベントには、アルセーニエフ市3番学校の生徒と韓国の中高生・大学生らが参加する。3回目となる今年は「全世界の青少年は友情を分かち合う」というテーマで今月1-6日にかけて開催され、両国の生徒・学生ら100人余りがユンノリ(韓国のすごろく)やカンガンスルレ(韓国伝統の踊り)、綱引き、両国の文化にまつわるクイズなどを楽しんだ。また、韓国から参加した生徒たちは、サムルノリ(民族打楽器演奏)や扇の舞など韓国伝統公演を披露し、ロシアの生徒たちは朝鮮民謡のアリランを歌った。

今月1日から1週間にわたりロシア・アルセーニエフ市の青少年センターで開催された「韓国・ロシア友情フェスティバル」の様子。両国の青少年が大縄跳びを楽しんでいる。/写真提供=アルセーニエフ市3番学校

ウラジオストク(ロシア)=アン・ジュンホ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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