ぺたぞうが、
「そういえばJAMレイアウトのレイアウト詳細を書くのを忘れてた!」と騒ぐので思わず続きです。
今回のJAMレイアウトはテーマが「プラレールの底力を鉄道模型組に見せ付ける」だったので、面白いポイントを何箇所も入れたぺたぞう。
レイアウト全体の構成としては、1〜2階をまず、8角形とその4辺の延長からなる対角線的レイアウト(ループ式)が1つ走ります。
イベントではやはり、たくさんの電車が同時に走っていたほうが見ごたえがあるので、ぺたぞうの持ち味でもある「一筆書き」もぶつ切りになります。そして、エンドループ方式(はじで折り返し)ではなく、通常のループ式になるのはお子さんが同じ線路にたくさん電車を走らせてしまっても、なるべく正面衝突しないようにするためです。
この1回でもすでに珍しい技が使われています。坂直線の下側起点上からカーブが出るポイントが3箇所あるのですが、このときに電車のスイッチが上のカーブに接触してスイッチが切れてしまわないように、カーブが「坂曲線」になっているのです。
このため、今回のレイアウトではいろいろなところに1/4橋桁が使われるレイアウトとなりました。
そして、その上には、3〜6階で、4辺すべてをまわる周回レイアウト。このレイアウトで、内側の橋桁位置を固めていきます。最終的には、低階層といっしょに、この上に設置されるモノレールを支えています。
ここでは、坂曲線を多用することで橋桁とレールの接地を強固にしたり、各対角線上に駅を設置してお子さんが電車を乗せやすくするなどの工夫をしています。
そして、その上の階層7〜8階には、単純オーバルが対角線方向に2つずつの合計4つ設置。これで、最初の橋桁テストで置いたすべてのルートに線路を設置したことになります。
このオーバルはそれぞれが、8角形の辺のうち、対角線に平行な合計4本の辺の1本から延長されているため、それぞれどうし、同じグリッドに乗っていません。なので、普通の有理数の位置関係からは少しずれた無理数の位置関係で、面白いクロスが中央に出現します。今回はこのクロスをやってみたかったというものぺたぞうにはあるようです。
このクロスの写真は設営テストのときのものですが、実際はここに鉄橋を連続でかけてあります。一畳プラレールの癖ですが、ぺたぞうが直線の上に何も無い状態ではもったいなくて放置できないからです(笑)
その結果がこちら。
橋だらけ。
そして、記事の中にありましたが、正面から見ると、だんだんと奥に向かって橋が高くなっていくようにできています。
これは、見栄えの問題もありますが、脱線やレールの修理などのときに、内側に入り込むためのルートとして低い場所を残しておくためでもあります。
そして、この4つのオーバルの上に吊り下げモノレールが外周を一周するように(ただし正面にはくぼみ状に低地を残してあります)設置され、最終の情景のベースになっています。
最終の情景は、このオーバルとモノレールを基礎として、オレンジのプラロード大鉄橋3連と赤の新型鉄橋積み重ね4連、リゾートライナー、往復プラレール、追加のタワーレイアウトが設置してあります。
この結果、
モノレールとリゾートライナーのクロスなどといった通常ではありえない情景が見られます(笑)
リゾートライナーを一番上の階に設置しない、というのも、これまでずっとリゾートライナーが一番上になっていたことに飽きたぺたぞうのこだわりです。
さて、今回は追加の情景として、「トーマスのミスティアイランドセット」に入っていた「レスキューハウス」がいたるところに設置してあります。

レイアウト最上階にもあります。

リゾートライナーをプラロード大鉄橋の橋桁でまたぎつつレスキューハウスを設置してあったりします(笑)
レイアウトとしては、以上が今回のこだわりポイントのようです。
ただし、「鉄道模型に負けない」コンセプトは、今回は車両のチョイスにも反映されており、レイアウト外で走っていたグランドガイナー4連も度肝を抜いていましたが、他にも山手線フル編成を、テコロジー入りで走らせ、発電しつつ走るというプラレールならではの特徴をアピール、ドア開閉、ラッピングもできることを見せ付けました。
さらに、往復機能、吊り下げモノレール、胡座モノレールなどはまさにプラレールならでは。
ミスティアイランドセットのバックするトーマスが偏心貨車を曳くというのも、プラレールの珍しい機能です。
さらに、シキ9連や長崎の低床路面電車などでもアピール。
どうでしょうか。
「プラレールとは、平面のオーバルに3両編成の電車がぐるぐる走っているもの」というイメージを、みごとにぶち壊すことができたのではないでしょうか。
これで、ぺたぞうも満足したようなので国際鉄道模型コンベンションのレポートを終えることにいたします。

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