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【プロ野球】

無失点メッセに代打 阪神・真弓監督さい配ズバリ

2011年8月29日 紙面から

◆阪神1−0ヤクルト

阪神−ヤクルト 500試合登板を達成、30セーブ目を挙げた藤川(中央)

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 息詰まる投手戦。一歩も引かない両チームの均衡を破ったのは、迷いのない指揮官のタクトだった。7回、1死から藤井彰が左前打で出塁。「(メッセンジャーは)球数が結構いっていた。なかなか点は取れないし、積極的にいきました」。阪神の真弓監督は桧山を代打に告げた。

 球数はともかく、つかまる気配のないメッセンジャーを交代。しかも走者は得点圏でないのにもかかわらず、切り札を送り出した。ここで必ず点を奪う。もぎ取る。その信念が実った。桧山が中前打し、続く平野が決めた。「甘い球は1球しかないだろうと。高めのそんなに甘い球ではなかったけど、うまくたたけた」。由規の速球に負けずに左前へとはじき返した。

 26日のヤクルト戦では失策した新井貴を懲罰ともとれる交代。それにより連続フルイニング出場は386試合でストップしていた。この日は就任後初めてその新井貴を9回に一塁で起用。勝利のためにはなんでもする。逆転Vのために、不退転の決意がうかがえた。

 1試合雨で流したが、きっちりと2勝した。ヤクルト戦10勝3敗とし、3・5ゲーム差へと詰め寄った。「とにかくひとつでも近づいていく。ゲーム差ではなく、1勝でも(多く)挙げて近づきたい」と言葉に力を込めた真弓監督。昨年の反省から、シーズン終盤の勝負どころを見据え藤川のイニングまたぎは一度もない。虎にはまだ余力が残っている。 (島田明)

 

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