市場価値の高い石炭をインドネシアから世界へ
カリマンタンの新鉱脈に日本資金を投入
企業の規模自体はまだ小さいながらも、インドネシアでの石炭採掘に携わっているのが株式会社ASEAN 資源開発だ。同社は特にカリマンタン(ボルネオ島)での採掘を手がけている。
インドネシアでの採掘といえば、前述のようにジャワ島が挙げられる。現在ジャワ島付近は急速に都市化が進んでおり、日本からも直行便が出るようになった。一方、東カリマンタン州バリックパパンのセピンガン国際空港から車で5 時間ほど移動した場所に位置する同社の鉱区は、未だ開発中の地域だ。
実はASEAN 資源開発の代表取締役社長は、過去に石油開発会社で大規模原油開発事業を手がけた経験も持っている人物。そこで培った多彩なノウハウと幅広い人脈が、インドネシアにおける石炭ビジネスにも十二分に発揮されている。
さらに、現地の国民性も同社の事業に追い風となった。インドネシアが独立した際に日本の助力があった歴史的経緯から、同国は比較的親日国家だと言われていることに加え、若い国だけに人と人とのつながりを重視する気風がある。ASEAN 資源開発が他社に先駆けてカリマンタンという土地で石炭ビジネスを開始できたのは、こうしたバックグラウンドも大きな要因なのだ。
同社ではこれを受けて採掘ビジネスに着手。事業の目標として、大手資源ビジネス企業ではできないような、地元密着型のビジネスを掲げている。
「利益を日本に持ち帰るだけでなく、インドネシアに還元したいと考えています。雇用促進はもちろん、教育などにも力を入れたいですね」と、ASEAN 資源開発の宮垣良太氏は語る。