週間 豪ドル見通し
（USドル編）
■今週の出来事
①USドル史上最高値
②アメリカ経済減速への懸念高まる
③金価格が断続的に史上最高値
④原油価格が大幅に下落
⑤オーストラリア世論調査で「世界金融危機第二波は確実」
USドルが円に対して最安値を付けたために、
その原因を過去の掲載記事からまとめています
■なぜ、USドルは下落したんだろう？
NYダウ大幅下落やアメリカの経済減速圏から、投資資金は一時的に、安全な資産へと流れることになります。
USドルや株式を売却して円買う理由はどこになるのでしょうか？
(1)・・・国債発行の構造の違い
(2)・・・対外債務と債権
(1)日本国債（借金）の95％以上が日本国内で買われているため国外には借金が無いのに対して、アメリカ国債は日本や中国を始めとして国外で買われているために国外に債務を負ってます。
(2)日本は自国の国債（借金）を国内で保有し、更にアメリカ国債を保有することで、国外からの視点では債権国となり、円が安全資産として買われることになります。
※ 国を家族単位で例えた場合、日本は家族内（国内）で借金がありますが、金融機関などの家族外の外部（海外）に実質的な借金がないことになりますが、アメリカは家族内（国内）でも外部（国外）の金融機関などにも借金があることになり実質的に膨大な借金があること意味します。このことから、ドルが売られ、円が買われることとなります。
■FRBの量的緩和策継続
量的緩和策とは市場にある国債や債権を買い取ることで、市場へと資金を供給し、供給された資金が金融市場を通じて企業や株式市場へと流れることとなります。
この、量的緩和策により、市場と市中には大量の資金が流れ込むことになり、大量の資金（紙幣）は価値が著しく下落することになります。
結果として、USドルの価値は落ちることにあります。
このことが、豪ドルや・NZDに対しても大幅に下落し、豪ドル・NZDはUSドルに対して大幅に上昇することになりました。
※ 量的緩和策 ＝ 市中に資金を提供することになり、消費を押し上げることを期待する政策です。
■アメリカの経済減速懸念
アメリカの経済減速が表れてはじめています。
その多くは、金価格や原油価格に表れており、USドル関しては、アメリカの経済不安からドルが売られ、対円で史上最安値を更新する結果となりました。
（1）金価格の上昇
金価格が上昇する理由は、世界の投資資金が、より安全で物質的に価値のある金を買う傾向の表れと読み取れることができます。
金は、宝飾品を始め半導体などに実需として高い価値がり多く利用され、更に持ち運びができることが、世界中で交換価値があるとして安全資産としての価値を高めています
（2）原油価格が下落
原油価格が79ドル台へ大幅に下落しています。
これは、アメリカをはじめとした世界経済減速による原油消費の減少観測から、下落しています。
一般的に物の消費には多くのエネルギーを必要とし、経済減速は、この物の消費を低下させるためエネルギーの源となる原油が売られ価格が下落することになります。
（物の生産・消費→原油を代表としてエネルギーを→必要とする→経済減速→生産・消費が減る→原油の需要が減る→価格下落へ）
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