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島根富士通、毎年恒例のノートPC組み立て教室を開催
〜なでしこジャパンも急遽参戦!?

島根富士通本社

8月27日 開催



 島根富士通と富士通は、島根県簸川郡斐川町の島根富士通本社において、「2011年 富士通パソコン組み立て教室」を開催した。島根富士通では、富士通のノートPCを製造しており、組み立て教室でもノートPCを組み立てることになる。ちなみに、福島県の富士通アイソテックで開催されるデスクトップPCの組み立て教室と同日の開催となったのは、今回が初めてだ。

 今年の組み立て教室には、小学校5年生〜中学校3年生までの親子30組が参加した。開催時期が8月末とやや遅かったこともあり、応募は60組ほどと例年よりやや少なかったようだが、それでも全国各地から参加者が集まった。また、開催の告知前から問い合わせが多数あったそうで、夏のイベントとしてすっかり定着した感がある。

 組み立て教室は、午後1時から午後5時頃までの約4時間。島根富士通の代表取締役社長、宇佐美隆一氏による「島根でのPC組み立て教室は今年で6回目になります。ノートPCは、自作という意味では非常にハードルが高いと思います。しかし、普段自分が使うものを、自分で苦労して組み立てることで、愛着がわくはずです。今日は、我々のスタッフが、確実に動くノートPCを作り上げるようサポートしますので、みなさん頑張りましょう」という激励のメッセージにより、組み立て作業が開始された。

 ところで、昨年(2010年)の島根富士通の組み立て教室では、組み立て作業の細かな説明や指示を行なう先生役として坂本龍馬をモチーフとした「龍馬くん」が登場したが、今年はなでしこジャパンから選手2名が先生役として参戦。もちろん、本物のなでしこジャパンの選手ではなく、島根富士通の女性社員が扮するキャラクターで、参加者に喜んでもらおうと島根富士通の社員が考えたものだそうだが、参加した子供たちから大きな拍手を受けていた。また、島根県の観光PRキャラクター「みことくん」と「まがたまちゃん」、島根県安来市のマスコットキャラクター「あらエッサくん」などのゆるキャラも、昨年に引き続き駆けつけていた。ゆるキャラたちは、子供たちがノートPCを組み立てる様子を見守ったり、子供たちと記念撮影をするなど、大活躍の様子だった。

 今回組み立て用として用意されたノートPCは「LIFEBOOK AH77/DN」。CPUはCore i7-2630QM、8GBのメインメモリ、750GBのHDD、BDXL対応のBlu-ray Disc(BD)ドライブを搭載するハイエンドモデルだ。組み立て作業は、途中に休憩を挟みつつ、45分ずつの前後半2部構成で行なわれた。

 前半では、ボディに液晶パネル部やメイン基板、BDドライブを取り付けたり、無線LANや映像ケーブルなどのケーブルを接続。後半では、HDDやキーボードの取り付け、底面カバーのネジ止めなどを行ない、最後にバッテリを取り付けて完了となった。

 作業は、小学生でもやりやすいように、全部で29工程に分けられ、1ステップずつ進められ、CPUやメインメモリ、無線LANモジュールなどはあらかじめメイン基板に取り付けられた状態であった。それでも、フレキシブルケーブルも含めた各種ケーブル接続や全45本のネジの締め付けを行なう必要があり、大人でも手間取るほどだ。

 しかし、参加者1組にスタッフが1名付いて、ケーブルの取り付け方やネジの閉め方を説明したり、難しい場合は手助けするなどして、全参加者が無事に組み立て作業を完了。最後にカウントダウンを行ないつつ、全員が同時に組み立てたノートPCの電源ボタンを押すと、無事全台が起動した。

 その後、ゆるキャラや宇佐美社長も参加した、電動ドライバーを利用したネジ締め競争や、島根富士通の工場見学などが行なわれ、組み立て教室は終了となった。最後に、組み立ての様子を写真で紹介していこう。

入り口には、組み立て教室の看板が掲げられていた ロビーには、島根富士通で製造された歴代製品などが展示され、参加者も興味深そうに覗き込んでいた 中では、みことくんやあらエッサくんなど島根県のゆるキャラと、斐川町のはっぴを着た社員がお出迎え
島根県の観光PRキャラクター、「みことくん」と「まがたまちゃん」(左)、島根県安来市のマスコットキャラクター「あらエッサくん」(右)などのゆるキャラも登場 冒頭の挨拶を行なう、島根富士通代表取締役社長、宇佐美隆一氏 先生役として、なでしこジャパンの選手(に扮した)2名が参戦。組み立ての手順を丁寧に説明
組み立てテーブル。工具やパーツなどがきれいに並べられている パーツは、行程ごとにトレーに置かれ、戸惑わず組み立てられるよう工夫されている ネジ止め用のドライバーは、プラスドライバーが2本と、六角ドライバーが1本用意されていた
こちらは、静電気防止用のストラップ 大きなパーツは、このように箱に入れられていた なでしこジャパンの説明を真剣に聞き入る参加者たち
静電気防止用ストラップを装着し、いざ組み立て開始 本体と液晶パネル部を接続し、ネジ6本で固定する ネジ締めは順番も決められている
メイン基板、CPUやメインメモリ、無線LANモジュールなどは既に取り付けられた状態だった メイン基板を本体に装着 ケーブルをまとめるケーブルホルダを装着
BDドライブを装着 USBコネクタ基板を装着 フレキケーブルをメイン基板に接続。子供の手は小さいこともあり、難なく接続できていた
CPU冷却用のファンを装着 液晶パネル側のマイクとカメラから伸びるケーブルを接続 無線LANのアンテナケーブルを接続
接続したケーブルをポリエステルテープで固定 空冷ファンのケーブルを接続 ACコネクタを接続し固定
ケーブルをケーブルホルダの溝に入れ、ポリエステルケーブルで固定 液晶ケーブルを接続 ケーブルを2本のポリエステルケーブルで固定し、前半戦終了
後半戦は、底面カバーの装着から開始 底面カバーを固定するネジは2種類、全部で23本 使用するネジに応じて、ネジ穴部分の形状が分けられている
ネジの本数が多いので、参加者の親やスタッフも手伝いつつネジ止めを行なう HDDを装着しネジで固定 難しい作業はスタッフがお手伝い
HDDカバーを装着 本体を表向きにし、3本のフレキケーブルを接続 狭い部分での作業だが、やはり子供の手ならやりやすかったようだ
キーボードのフレキケーブルを接続 キーボードをネジ5本で固定 キーボード上部カバーを装着
6角のネジで、映像出力コネクタを固定 機種名の書かれたシールを貼る バッテリを取り付けて完成
カウントダウンで全員が同時に電源オン。全台無事に起動したのはもちろん、画面には受付時に撮影した参加者それぞれの写真が表示され、みな歓声を上げていた 筆者が組み立てたマシンも無事起動 組み立て後には、実際の組み立て作業時に利用されている電動ドライバーを利用したネジ締め競争を開催
ネジ締め競争には、ゆるキャラたちや宇佐美社長も参加 島根富士通社屋をバックに記念撮影 最後は、スタッフ全員でお見送り。笑顔いっぱいで家路につく参加者の様子に、スタッフや宇佐美社長も満足そうだった

(2011年 8月 29日)

[Reported by 平澤 寿康]