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[29473] 【習作】ペルソナ4外伝~聖杯戦争~(ペルソナ4×Fate/stay night)
Name: むこうぶち◆26bfbd70 ID:3d4a6059
Date: 2011/08/27 03:41
第0話【Night of the fate-運命の夜-Ⅰ】



「はぁはぁハァ……ハァ――っグァ」

 衛宮士郎は、必死で学校内を走っていた。
 グラウンドで見た人の姿をした……人でない者達との戦闘。途中、青い男の意識が士朗へと向く。
 その直後、士朗は走って逃げた。青い男と目が合った瞬間に、死を錯覚したのだ。
 冷静さを失った士朗は、校内へと逃げ込む。だがそれは下策。
 殺す事を厭わない相手に、わざわざ人気の無い校舎へと逃げ込むと言うことは、殺して下さい、と言っているようなものである。

 足を止めて、辺りを士朗は見回した。
 人の気配はない。全力で走っていたため、心臓が軋みをあげている。
 息を整えるために廊下へと座った。

「――ハァハァ。とりあえず、これで」

「追いかけっこは、終わり……だろ」

 士朗の目の前に、紅い槍を持った青い男が立っていた。

「よぅ、ワリと遠くまで走ったな。オマエ」

 顔をあげて目が合った瞬間に、士朗は理解した。
 ――自分は、此処で、死ぬ――
 今まで続けていた鍛錬など、目の前にいるバケモノには通じない。
 絶望感が士朗の心を覆い尽くす。

「運が悪かったな――坊主。ま、見られたからには死んでくれや」

 容赦も情緒もなく、青い男の槍が士朗の心臓を貫こうとした、その時、






 黒い服を纏った怪人が、青い男へと巨大なナイフを両手で持ち、斬り付けた。





 青い男は舌打ちをすると、跳ねて回避。怪人の反対側へと回避する
 目標物を失った巨大なナイフは、廊下へ直撃をした。廊下は大きな音を響かせると同時に亀裂が走り、下の階が見える穴が空いた。
 士朗は咄嗟に怪人側へと移動したため、下の階へ落ちるという事態は回避された。

「なんだ……テメェは」

『――』

 青い男の問いに、黒い怪人は無言。
 だが、手に持つ巨大なナイフを強く握り詰めると、青い男へと飛びかかる。
 再び士朗は、グラウンドで見た高速戦闘を目撃する。
 黒い怪人はは、紅い槍を巨大ナイフで逸らし回避しながら、青い男へと攻撃するチャンスを掴もうとするが、青い男の猛犬を思わせる鋭い牙は、そのチャンスを与えてはくれない。
 なんとか攻撃しようとしているが、その機会が訪れることはなく、黒い怪人の防戦一方が続いていた。

「オラオラぁ――!! どうした? その程度かっ!!」

『――っ』

 青い男の槍が一閃。
 黒い怪人が持つ巨大ナイフが、手から離れて後ろへと飛ぶ。
 その隙を見逃すほど、男は甘くない。
 必殺の一閃が、怪人を貫こうとした時、怪人の姿は霧のように消え去り、必殺の一閃は空を斬った。
 飛んだ巨大ナイフも、廊下へ突き刺さった痕跡のみを残して消えている。

「消えた……?」

 士朗が呟くと、後ろから人の気配がしたので、振り返った。
 そこに居たのは、見知った顔だった。
 士朗のクラスの副担任で、剣道部の顧問もしている……。
 名前は――

「てめぇ……誰だ」

「――鳴神、宗司。この学校の教師だ」



/あとがき/

初めまして、むこうぶちといいます。
出来れば2週で1話のペースで連載していきたいと思ってます。
応援をどうか宜しくお願いします

↓は主人公のステータス



*名前 : 鳴神 宗司

*年齢 : 24歳

*職業 : 穂群原学園2年C組副担任
      剣道部顧問
      体育担任

*ステータス
 ・筋力 : D
 ・耐久 : C
 ・俊敏 : D
 ・魔力 : -
 ・精神力: B-
 ・幸運 : C
 ・宝具 : -

*武器
 ・十握剣
 ・金属バッド

*所有ペルソナ
 ・イザナギ
 ・義経
 ・アリス
 ・トランペッター
 ・伊邪那岐大神
など……


 
 ステータスを一応掲載してますが、本人が英霊と直にぶつかる事はたぶんありません。
 基本的にサーヴァントの相手は、ペルソナがします。







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