経済・IT現代自動車、強さ「本物」 日本勢の脅威に+(2/3ページ)(2011.7.21 10:39

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現代自動車、強さ「本物」 日本勢の脅威に

2011.7.21 10:39 (2/3ページ)
ソウル市内にある現代自動車のショールーム。世界市場での現代自動車の躍進は日本勢を脅かす(ロイター)

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ソウル市内にある現代自動車のショールーム。世界市場での現代自動車の躍進は日本勢を脅かす(ロイター)

 欧州でも“猛威”をふるう。欧州自動車工業会によると、10年の現代の販売台数は約62万900台(起亜含む)と、トヨタグループの約60万300台を上回り、初めてトヨタを抜いてアジアメーカーとしてトップにたった。来年1月に欧州自動車工業会への加盟も決まり、確実に地歩を築きつつある。

 この結果、1~6月の現代(起亜含む)の世界販売は308万5000台に達し、過去最高を記録した。しかも、かつての低価格を武器にした販売手法はとっていない。李元煕副社長が「全世界で均一の品質を目指す」と明言するように、「品質重視」に舵を切っている。

 米国でかつては粗悪車の代名詞だった現代だが、今では低燃費性能が評価され、結果的にはこの品質向上が、販売増やシェア拡大をもたらす好循環を生んでいる。

 現代の好調のあおりを食っているのが、日本勢だ。新興国市場はもともと現代が強く、稼ぎ頭の米国市場でトヨタとホンダが大きなダメージを被っている。

 「現代は、ホンダを狙い撃ちにしている」--。

 ホンダの幹部が今年前半、米国の販売店を訪問したとき、販売店の幹部からこう打ち明けられた。現代が年初に発売した中型セダン「エラントラ」は、“シビックキラー”の異名を持つ。今年5月のシビックのフルモデルチェンジ前に先行発売し、「デザインも(シビックを)相当意識している」(自動車評論家)。

 加えて、フルモデルチェンジしたシビックは震災の影響で出荷がスムーズにいかず、スタートダッシュに失敗。トヨタの「カローラ」もモデル末期というタイミングの悪さも重なり、現代の「エラントラ」が、日本勢が最も得意とした中型セダン市場を、一気に切り崩した。

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ソウル市内にある現代自動車のショールーム。世界市場での現代自動車の躍進は日本勢を脅かす(ロイター)

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