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離島実習:地域に合った医療 鹿大医学部生が報告 /鹿児島

 離島医療を担う医師を育成するため、鹿児島大医歯学総合研究科などが実施した離島実習の報告会が24日、鹿児島市中央町の県医師会館であった。

 同大医学部生のうち、将来離島や地方に勤務する希望を持つ地域推薦枠入学の27人が参加。それぞれ引率教員と医学部生3人のグループに分かれ、与論や沖永良部など8島に、4泊5日程度滞在。診療所を見学し、往診に同行。住民との交流や観光を通じて島の文化にも触れた。

 与論島で実習したグループは報告会で「島民のほとんどが希望して自宅で死を迎えている。それに併せた往診医療が重要になる」と発表。地域性に合致した医療の大切さを実感した様子だった。

 同大大学院教授で離島へき地医療人育成センターの嶽崎俊郎センター長は「離島は地域医療の究極の形で、学生のいい勉強の場となる。学生が島の文化を知ることは、将来離島医療に携わる上でのモチベーションにつながる」と話した。【垂水友里香】

毎日新聞 2011年8月27日 地方版

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