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06/13(月曜日)
昨日、《次の時代》に向けての新しい試みを始めました。「自然エネルギー」のこれからを論じ合う、初の「総理・有識者オープン懇談会」です。ソフトバンク社長の孫正義さん、サッカー日本代表元監督の岡田武史さん、ap bank代表理事の小林武史さん、環境ジャーナリストの枝廣淳子さんが官邸に訪ねて来られ、海外から坂本龍一さんもビデオメッセージで参加されました。議論の様子は全てインターネットで中継したので、会の間じゅう全国からツイートによる御意見・御質問が殺到し続けました。一体全部でどれだけの参加者がいた懇談会だったのか、数えきれません。(注)
私も、自然エネルギーについての関わりや思いを、2つの立場から語らせてもらいました。いつもは「国政の最高責任者」という立場の中で発言することがどうしても多いのですが、今回は「個人」という立場での言葉も織り交ぜたのです。そのためか、普段より自然に話せたし、好意的な反応も随分いただきました。
昨日のオープン懇談会を通じて実感したのは、「自然エネルギーの普及を促進しよう」という大きなうねりの存在です。以前から私の所には、個別には様々な取組みが聞こえてきてはいました。前回のこのブログで書いた、ご自宅を太陽光発電や省エネのモデルハウスにしている小宮山宏・前東大総長。数年前、「我が家の電力自給率、90%以上」という年賀状をくれた友人。そうした“点”が今、“面”に拡がり始めている――今回の原発事故を通じて、私たち国民1人1人が「自分がすべき事」を考え始めているのだ、と感じます。
そんな1人1人の思いを、(自省も込めて申しますが)政治やマスメディアが受け止めきれずにいる中で、インターネットというツールが、いよいよその力を発揮し始めているということも、昨日の会でハッキリと感じました。連続的に政変が起きた北アフリカ等と違い、日本では、インターネットの影響力はまだまだマスメディアには及ばないともよく言われますが、今、「自然エネルギーの利用に、自ら関わっていきたい」という《参加意欲》が、インターネットを通じて確実に拡がっているのでしょう。
自然エネルギーも省エネルギーも、皆が関わることで初めて前進できる《次の時代》のテーマです。そんな皆の参加を後押しできる“仕組み”を整備することが、政府という立場で「自分がすべき事」。その具体策として、固定価格買い取り制度を進めるための「再生可能エネルギー促進法」を、今国会に提出しています。ぜひ成立させて頂きたいと思います。
(注)内閣広報室より/ 「総理・有識者オープン懇談会」の模様は、今も、政府インターネットTVで全編をご覧になれます。