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06/16(木曜日)
一昨日・昨日と連続して、「再生可能エネルギー促進法」の成立を図るようにとの要請を受けました。一昨日は超党派の国会議員202名が署名した要請、昨日は議員会館で行われた「エネシフ・ナウ!」実行委員会主催の集会。私にとっては初当選した約30年前からのテーマで、ようやく流れがここまで来たのだ、と実感します。
太陽光や風力発電などの再生可能エネルギー(自然エネルギー)による電力を、各々の発電者から電気事業者が全量固定価格で買い取るように定めるこの新しい制度に対しては、「電力のコストが上がるから反対」という声が、経済界の一部にはあります。しかし、原子力は事故の補償などを考えればコストは上がるし、化石燃料も世界的には値上がり傾向です。
再生可能エネルギーは実用性に乏しい、という主張は、日本の《現状》をもとにした見方でしょう。当たり前の話ですが、《現状》に従って物事を判断している限り《現状》は動きません。「現状を前進させよう」という、政治の意志が働くことが必要です。
例えば、米国のアポロ計画。「1960年代のうちに人間を月に送る」と当時のケネディ大統領が宣言した時、多くの人は困難だと思っていました。しかし、そういう意志を明示したからこそ、その方向に資金がシフトし、技術革新が進み、69年のアポロ11号の月面着陸が実現しました。
再生可能エネルギーも、意志を鮮明にして技術革新さえ進めれば、コストは大きく下がるはず。今こそ《次の時代》に向けて、再生可能エネルギーを育てる大きな“はじめの一歩”となるこの法案を、成立させましょう。