06/17(金曜日)

第21話【訪問】 被災市町村との連続「意見交換会」スタート

 

総理から各市町村長への直接電話によるニーズ聴き取りは、既に3月から行われていましたが、今度の意見交換は、政府側も地元側も、担当者、当事者が一堂に会する場です。政府側を率いるのは、平野内閣府副大臣。その初回に、菅総理も参加しました。

 

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6月11日 岩手県釜石市

<漁港にて>

釜石市職員:間もなくサイレン鳴ります。

 

<海に向かって整列し、黙祷の瞬間を待つ総理ら-->

 

<場面一転/建物へと入っていく一行>

意見交換会場入口の貼紙。政府と地元を結ぶ、新しい取組が始まった

総理:今日は各関連する国会議員ばかりではなく、省庁の担当者も一緒に来ておりますので。

総理の後ろには、省庁の担当者がズラリ

 

<釜石市・大槌町の首長、商工会、農協、漁協、社協、医師会らが出席>

総理:皆さん方から現場の話を聞くだけでなく、聞いた中身を次の第二次補正(予算)を含む政府の対策にしっかりと盛り込みたい。

 

テーマ1『産業の振興』

釜石市長:第1番目は何と言っても水産業の振興。養殖業の整備も、まだ手付かずの状況でございます。

 

<被災した釜石魚市場へと移動する総理>

基幹産業である水産業の復興がこの地域の再生のカギ

 

<再建に向けた具体的な要望を聞く>

県職員:魚、新鮮なものを持って来てもですね、冷やしておかないと、どこにも運べませんし。

総理:氷が1つのポイントになりますね。

漁協関係者:(他所から)氷を四角なまま持って来ても使えない。それを砕いて砕氷しないと。その施設もすぐ(修理し)ないとダメ。

総理:そういう予算を急いでつけますから。

漁協関係者:二次(補正予算)を待ってたんでは、今年(の魚)に間に合わないんですよ。

総理:出来るだけ早く作業にかかれるように。何とでもしますから。何とでもしますから、やれる事はどんどん始めて下さい。

 

テーマ2『がれきの撤去』

<再び、意見交換会>

岩手県副知事:がれきの処理につきましては、撤去にはかなり時間を要する状況にあります。

総理:(生活地域のがれきは)8月中にも一時的な集積所には移したいというのが、基本的な考えになっております。

 

<釜石市長と市内のがれき撤去状況を視察>

総理:なかなか釜石の中だけじゃ、『とりあえずここに全部置いておく』というスペースが無いわけですか?

市長:無いですね。被災した田んぼとか、そういった場所をどこか提供していくという感じにせざるを…

総理:借りてでもやらないと、ですね。

他の被災した地域でも、がれき保管場所の不足が依然として大きな課題

 

<突然、総理に声をかける男性>

男性:総理、お願いがあります!

総理:はい。

男性:あのね、総理は辞めなくていいですから。ね? 辞めないで頑張ってください。解散もしなくていいですよ! 私、はっきり言って自民党員です。そんなもの問題じゃないですから! 本当は、総理にここに来て欲しくなかった、はっきり言って。そんな時間があるんだったら、向こう(官邸)にいて、早く金を、予算を被災地にドンとやって欲しいですよ。これは、市民の声です。よろしくお願いします!

総理:はい、必ず(予算を)付けます。

 

<漁港で一同整列>

釜石市長:皆さんでお悔やみを申し上げ、黙祷を捧げたい。

 

ちょうど3カ月前の今日14時46分、東日本大震災が発生

<同時刻を告げるサイレンが響き渡り、総理はじめ全員が黙祷>

 

テーマ3『制度の壁』

<三たび、意見交換会>

釜石市長:町づくりをするためには、ビジョンを示さなければなりません。そのためには、どうしても土地の課題が出てきます。

副町長:さて、(工場を)建てようと思ったら、農業振興地域が被っております。その辺を特区なり、そういった(対策)で、すぐにでも建てられるようにして欲しい。

総理:なかなかこの土地利用の法律は厄介な法律になっておりますけれども、何とか皆さん方が『こうしたい』という(取組)の障害にならないように…

 

<当面の意見交換会の予定>

6/17 

 午前:宮城県 仙南地区

 午後:宮城県 気仙沼市

6/18

 午前:岩手県 大船渡地区

 午後:岩手県 宮古地区

 

(政府側:平野内閣府副大臣や関係省庁担当者らが参加)

 

<報道陣の取材に応える総理>

総理:本当に必要な予算がどういうものか、聞かせていただきました。しっかりと二次補正に盛り込んで、できるだけ早く手当てをしたいなと。

 



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