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07/01(金曜日)
先日、B型肝炎訴訟の原告団の皆さんと対面し謝罪をさせていただいた際、患者さんから、B型肝炎が治癒できる薬などの開発を強く求められ、早速その場で、厚生労働大臣に指示を出しました。
こうした事を迅速に前に進めるには、とにかく《実務を動かし始める》ことが大切です。そこで今日、医師でもある岡本充功・厚労大臣政務官を総理執務室に呼び、研究の方向性について説明を受け、協議しました。
今取り組んでいる「肝炎研究7ヵ年戦略」などの事業費は、今年度予算規模で20億円程度です。もっとこの分野に予算をつけることで、肝炎治療の研究が進展し、B型肝炎が治療できるようになれば、患者さんにとってそれが最も望ましいことは言うまでもありません。
しかもこの措置は、やや長い目で見れば、国の財政難という現実と、対立はしないと考えます。治療の進歩によって発症や悪化が減れば、国費による患者さんへの和解金等(厚労省の推計では、今後30年間で総額最大3.2兆円)も、トータルで少なく抑えられることになります。しっかり肝炎治療の研究費を増やすよう、関係者に指示しておきました。
「“スタートライン”という言葉を実際の行動に表すことが、今日からの国の務め」だと、一昨日のブログで書きました。今、そこから1歩を踏み出したところです。