07/13(水曜日)

第24話【転換】新しい時代をひらく!再生可能エネルギー促進法案

 

いよいよ14日から審議入りの再生可能エネルギー促進法案。そもそも、この法律で日本社会のエネルギーの《形》がどう変るのか?基本の基本を解説します。

 

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<6月15日 「エネシフ・ナウ!」集会にて>

<女優 松田美由紀さん>
松田さん:これを変えられるのは、今、総理しかいません。本当によろしくお願いします。(会場から拍手)

<総理に、今国会で再生可能エネルギー促進法成立を求める要望書が手渡される>

 

<5月25日 OECD 50周年記念式典 フランス・パリ>

総理:議長、日本はこれから、エネルギー基本計画を基本的に見直し、新たな挑戦を開始いたします!

 

今年5月、総理が国際的な舞台で宣言した、"新たな挑戦"。

 

総理:(発電電力量に占める)自然エネルギーの割合を2020年代の出来るだけ早い時期に、少なくとも20%、それを超える水準となるよう大胆な技術革新に取り組みます!!

 

現在、水力発電を除く再生可能エネルギーの発電量は、全体のわずか1%。
その比率を大きく拡大させる起爆剤が、再生可能エネルギー促進法案です。

 

 《発電電力量の内訳》(2007年度実績)
     天然ガス  2,822億kWh(28%)
     原子力   2,638億kWh(26%)
     石 炭   2,605億kWh(25%)
     石 油   1,356億kWh(13%)
     水 力     784億kWh( 8%)
   再生可能エネルギー 100億kWh( 1%)
    (水力を除く)
   引用:経済産業省『2030年のエネルギー需給の姿』より

 

かつて、電力といえば遠くの大きな発電所から送られてくる、というのが当たり前でした。
今では、太陽光パネルなどによる自家発電も技術的には可能になりましたが、まだまだ設置コストも高く、安定性もなく、普及はしていません。
そこで、この新しい法案は、自家発電分を電力会社が固定した価格で買い取ります。これなら、安心して自家発電を行う家庭なども増え、太陽光パネルなどの量産や研究も進み、大幅にコストも下がり、安定性も増すことが期待されます。
そうなれば、原子力発電などに頼る部分は現実的に減らしていける。
まさに国民参加型のエネルギー改革の入り口となります!

 

<6月15日 「エネシフ・ナウ!」集会>

<NPO法人 気候ネットワーク 桃井貴子さん>
桃井さん:この法律、実は何十年も前から私たち市民が非常に強く待ち望んでいた法律でした。

 

<歌手 加藤登紀子さん>
加藤さん:心から成立を祈っております。

 

再生可能エネルギーへの転換を求める市民集会『エネシフ・ナウ!』。
著名人から国会議員までが参加するこの会合で、総理は…

 

総理:「もう化石(燃料発電)しかないんだ」「いや、もう原子力しかないんだ」という選択ではなくて、『じゃあ、どっちを選びますか?』という《選択肢を作る》ことが専門家やあるいは政治家の仕事ではないか。まずは《選択肢を育てる》、その一歩になるこの法案だけは、私も何としても通したい!

 

1980年、政治家・菅直人が初当選した選挙の時の政策資料には、こんな記述が…

 

<政策資料より>
原発には、依然として危険がつきまとっています。自然界に存在する太陽・風力・地熱などの再生可能なエネルギーの開発を促進するべきです。

 

<オープン懇談会>

そして今、総理がインターネット上で行っているオープン懇談会。
ここでも、エネルギー政策について、様々な有識者の方々と意見交換をしています。

 

<サッカー日本代表 岡田武史 前監督――首相官邸で>
岡田さん:『自然は子孫から借りているもの』。借りているものは壊したり、汚したり、傷つけちゃいけない。

 

<ミュージシャン 坂本龍一さん――ビデオで>
坂本さん:もう技術は出揃っているわけですから、今はただやってないだけですね。やれば、必ず出来ます。

 

<映画監督 宮崎駿さん――携帯動画で>
宮崎さん:自然エネルギー法案をぜひ通して下さい。辞めようが辞めまいが、とにかく言いたいことどんどんやって、どんどん国民に訴えて下さい。

 

総理:この課題は、もちろん総理という立場での責任でやらなければいけないことであると同時に、ある意味で、生きている限り、しっかり取り組んでいきたいと思っています。今日はありがとうございました。

 



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