福島県産の野菜や果物の販売に一役買おうと、東京・港区の小売店が売り場の横に放射性物質の量をすぐに測定できる器械を置いて、消費者に安心して購入してもらおうというユニークな取り組みを始めました。
この取り組みは東京・港区で家具や食品などさまざまな生活用品を販売している小売店、「カタログハウスの店東京店」が福島県の生産者団体と協力して、26日から始めました。店で販売されているのは、福島県産のトマトやきゅうりそれに桃など19種類の野菜と果物です。売り場の横にはおよそ17分で放射性物質の濃度が測定できる器械が置かれ、店では、販売する野菜や果物のそれぞれおよそ1キロ分を細かく刻んで器械に入れ、測定した放射性物質の濃度を表示しています。26日の測定では、桃から国の基準値を下回るごく微量の放射性セシウムが検出されましたが、それ以外の野菜などからは検出されず、訪れた人たちは安心して次々と買い求めていました。近くに住む女性は「目に見える形で表示してもらうと安心して買い物ができます。とてもいい取り組みだと思います」と話していました。この店の滝口良太店長は「小売店としてできる支援は正確な情報を伝えることです。安心して福島県の野菜や果物を買ってほしいと思います」と話していました。