米東部を67年ぶりに襲った23日のマグニチュード5.8の地震で、ワシントンにある国立動物園の動物が事前に異常行動を見せたとの話題が米メディアをにぎわしている。
米紙ワシントン・ポストは「地震前の動物の本能」と題する記事を25日付の1面で報じた。飼育員の証言をもとに、地震の5〜10秒前にオランウータンやゴリラが高い所に駆け登ったり、15分前にキツネザルが叫び声を上げたりしたとしている。異常行動は、フラミンゴやゾウ、ヘビなどでも見られ、動物園のホームページでも紹介された。
記事では、地震波のうちP波と呼ばれる最初の弱い波が、大きな揺れを起こすS波の15秒前に到達していたことを挙げ、「P波に動物が反応したとすれば説明がつく」という米地質調査所の専門家のコメントを載せた。ただ、15分前の「叫び声」は説明できず、「人間が知らない現象を察知した可能性もある」とした。