(cache) 島根県益田市長　福原慎太郎ブログ

2011年08月27日23:17

カテゴリ: 議会

明日、市議会議員選挙

　明日は、益田市議会議員選挙の投票日です。立候補された皆さん、各候補者を支援された皆さんにおかれましては、今日までの選挙戦、本当にお疲れさまでした。暑い中での選挙はさぞお疲れのことと思います。

　益田市を良くするために皆さんが行動をされたことに対し、心より敬意を表します。立候補者に対して、いろいろと言う人もいます。それは言論の自由が保障された我が国ですから結構です。しかし、選挙に対し実際に行動されたことは大変意義深いことです。当落は有権者の判断ですが、そのことを尊重する益田市でありたいものです。

　以前も、「立候補の決断を自分がしてみて、初めて大変さがわかった」と言われる方がいました。評論家はたくさんいても、実際は行動する人が少ないのも事実です。だからこそ、素晴らしいことだと思うのです。

　そして、有権者にとっては、明日はこれからの益田市の将来を決める重要な選択です。明日決まる26名の市議会議員の判断が基本的に予算、条例といった益田市政のすべての決定をするということです。それだけ重要な選択です。選ぶ権利も、義務も、選んだ責任も問われます。

fshintaro

2011年08月25日23:59

カテゴリ: 議会

議員定数について

　昨年から、益田市議会において、議員定数が大きな課題となり、市民の関心事ともなりました。

１．前提
・民主主義は、そもそも時間とお金がかかるもの
⇒選挙をやらない方が効率的な場合もある。現にそういう国家は世界中にある。

・住民が「どう思うか？」が基本。
⇒先日のブログで述べたように、住民がどれだけの負担なら許容できるのかが大きな問題。

・ただ、日本では、これまで定数の上限が人口規模別に決まっていた
⇒例えば、市で人口5万人以上なら30人、5万人未満なら26人
⇒これは、今年の法改正で撤廃、何人でも可能になった

・そもそも、議員定数は本来は100人でも、5人でもいいはず
・報酬も高くても、低くても良いはず
⇒住民負担によるため

・佐々木信夫・中央大学教授による新書「地方議員」での各国の事例紹介
⇒アメリカは、人口7~8万人規模なら5,6人程度、イギリスは100人程度（だが実費支給）
⇒その他、無報酬の国も多い
⇒例えば、福島県矢祭町、日当3万円

２．益田市議会の状況
　益田市議会では、平成16年11月の合併時、「在任特例」を選択し、定数は合併分をすべて維持、報酬額も益田市議会とあわせ同額になりました。これに対し、市民から批判が出たり、連合自治会からの申し入れもあり、4年前の夏に自主解散、選挙を前倒し実施したところです。法定定数30名より、2名少ない28名になっていました。

　昨年、定数調査の特別委員会を設置（委員長：波田英機副議長）。様々な意見があったようですが、26名を議長に答申されました。その案を12月議会に提案されましたが、提案者がなかなか決まらない状況もあったようです。「覚悟と信念を持ってほしいとの声」も聞かれました。

　その12月議会では、26名提案に反発した議員が22名を提案されました。「市議会始まって以来では？」と言われる方もおられましたが、少なくとも私が就任に以来初めての熱い議論が展開されました。結果、議長を除く、26名で採決、18名の賛成で26名議案が可決されました。22名への賛成者は8名でした（河野、久城、大久保、宮内、野村、寺井、平谷、大畑）。

３．福原の考え
　このことについて、「市長の考えはどうなのか？」というご質問をこれまでもいただいてきました。これまでも触れているように、地方自治体は二元代表制をとっているため、「議会のことは議会で決めるべき」＝「幅広い市民議論のもとに決めるべき」というのが基本的立場です。そういう意味では、直接請求があったことは、益田市の民主主義にとって意義深いと感じています。

　そして、聴かれる度に申し上げているのが、「今度の市議会議員選挙でどうぞ行動されてください。」ということです。住民自らが選挙やその他の行動をしないのに、首長にその判断と行動を求めるのはおかしいと思うのです。

　名古屋市や防府市のように首長からの提案もありますが、あれは最後の手段と思っています。されていること自体は大変理解をしていますが、基本的にはイレギュラーな状況だと思います。

　その上で、現在の益田市の定数はともかく、先週以来様々なことを述べてきましたが、現状では議員としての役割を果たされている方は「5名もいない」というのが実感です。今後も市民議論を深めていく必要がありますね。

fshintaro

2011年08月24日01:26

カテゴリ: 議会

議会の費用対効果と必要性

　皆さんは、益田市議会にそもそもどれだけの費用がかかっているか、ご存知ですか？平成23年度予算で、2億7千4百万円あまりです。この中には、議員報酬、政務調査費等のその他経費、議会事務局職員の人件費等をすべて含んだものです。

　いずれにしても、議員定数28名とすると、議員一人当たり1,000万円になります。これに選挙費用、もっと言うと議会開催により拘束される職員の人件費が加算されます。

　これを妥当と思うか、高いと思うか、安いと思うか、それは市民の皆さんの判断です。

　「そもそも、議会は必要なのか？」多くの国民から聞こえてきそうな声です。

　一つだけ言えることは、議会があったことによる経費削減額なり、富を生んだ額なり、その他議会がなかったことによるマイナスを防いだ効果なり、議会費の2億7千万円以上の効果や成果がないと意味がないと、議会の必要性がないとも言えます。もしくは、「経費を減らせ」という意見が多数になっても不思議ではありません。

　もちろん、私は権力のチェックや市民代表の声は重要だと思っていますので、議会廃止は想定していませんし、しっかり役割を果たす議会は必要だと考えています。

　これは、職員がそのまま市長や特別職になった場合（社会主義国でしょうが）のもろもろの人件費や経費（安くなるのか、高くなるのかはわかりません）に対する効果にも同じことが言えます。当然、行政職員にも同じではありませんが、費用対効果が求められます。

　そのようなゼロベースからの視点で見て、コスト意識を国民全体が持つ必要があると思うのです。

fshintaro

2011年08月21日23:59

カテゴリ: 議会; 政治関連

共産党への反論　その２

　今朝ほど、共産党への反論を掲載しましたが、外出先から帰るとまた共産党のチラシがポストに入っていて、その内容がろくでもないものだったので、追加の反論を掲載します。

１．災害に強いまちづくり
　「災害に強いまちづくり」を掲げていますが、これまでに具体的な提案を聞いたことはありません。それどころか、2年前の4月に私は既に「危機管理対策室」を設置し、7月には県内で初の部長級の常勤の「危機管理監」ポストを設置し、海上自衛隊出身者に就任してもらっています。これに反対意見をわざわざ述べたのは共産党と社民党議員です。共産党議員は、「なぜ自衛隊出身者じゃないといけないのか？」という質問をしたぐらいです。

　危機管理に一番優れた組織は自衛隊であり、それは今回の東日本大震災でもそのことがはっきりしたはずです。自衛隊がいなかったら今回の救助活動や復旧、不明者捜索がここまでできたかどうか。マスコミはわざとか報道しないところが多いですが、それは明らかなことです。その自衛隊を忌み嫌ってきたのは、それこそ共産党と社民党だったはずです。それを今さら「災害に強いまちづくり」とは、何をかいわんやです。具体例を示していただきたい。

２．「若い市長の暴走」
　「若い市長の暴走をくいとめる議員がいないと～」と、わざわざ市民の声を大きく目立つように掲載しています。何を持って「暴走」というのか、根拠を示すべきです。

　議会の議決なしに予算の執行は1円たりともできません。それに、少なくとも、共産主義の国のように言論の自由がなかったり、国民が何千万人も犠牲になったりすることは、日本においては絶対にないのです。根拠もなしにこういうことを掲載すること自体が、「表現の暴走」です。

３．医師・看護師確保
　地域医療に対して、共産党議員からこれまで有益な提案、代案を提示された記憶はありません。「どうなんだ？」という話はあっても、我々と同じ土俵でやっているという実感はないのです。

４．原発ゼロ
　「反原発」を掲げるのはいい。ただし、それを主張する人間がどういう生活をしているか、よく見ておく必要があります。エアコン、ウォシュレットなどそういうものは使わない主義の人間、つまり「言行一致」であれば、信用しますが、いやしくも、オール電化での家に住んでいるなんてことはないでしょうね。

５．「市長にもキッパリものを言い～」
　共産党議員が何かを言って、市政が動いたことがあったかな？と3年間を振り返っています。共産党は、主張はされますが、それ以上のものはないと思います。威勢がいいのは結構ですが、実績に現れてはいないでしょう。

６．国の悪政にキッパリ反対
　反対の表明は結構です。ただ、民主主義国家では決まったことは尊重しないと機能しません。自分達が正しいと思ったことは決まったことでも反対では困ります。それこそ、共産主義の恐ろしさを感じます。

７．建設的提案で願い実現
　「住宅リフォーム助成制度」が実現したとなっていますが、前市長の時に始まった事業で、もう3年以上前のことです。少なくとも現時点で私が復活することはあり得ません。
　小中学校のエアコンや扇風機の設置も、教育委員会で順次設置していることです。それどころか、昨夏の猛暑により、市内学校で地域から扇風機を借りたことをことさら問題視し、「すべて市が購入すべき」という主張ばかりです。私は最終的には市が購入すべきだが、地域や家庭に不使用のものがあれば、それを使わせてもらうべきと考えています。「それでは市の責任を果たしていない」とのこと。こういうところにコスト意識のなさが表れています。

８．「ほかの議員は…」
　「国が決めたことだから」賛成した議員を批判していますが、市に決定権限がないものをどうしようというのでしょうか。また、「市民からの請願も不採択」と批判していますが、採択・不採択を決定するのは、議会の権限です。自分達が気に入らないことは批判では、民主主義は成り立ちません。しかも、不採択になっているのは、概ね共産党関係の市民の請願です。
　予算、決算を「オール与党」で賛成と批判していますが、先日も記載したように、地方議会で与党、野党ということを言っていること自体が大きな間違いです。しかも、予算案に反対している議員は他にもおられ、失礼な話です。
　
９．定数削減
　今朝ほども触れましたが、前項のように、「ほかの議員は…」と他の議員を批判するのであれば、「ふさわしい議員」はそれほどいないということになります。であれば、現状は共産党議員は一人しかいないんですから、極端な話、議員定数は5人以下でもいいということでしょう？「自分達が一番良くて、他はダメ」と思っているなら、最少人数を主張してこそ「言行一致」です。こういうところに、結局自分達の議席は確保したいというエゴが見え隠れするのです。

１０．地域情報通信基盤整備事業
　今朝ほども書きましたが、共産党議員はこの事業に一貫して反対してきました。反対は議員それぞれの意思ですから、私がどうこう言うことはありません。しかし、反対しておいて、「自分のマンションはケーブルテレビが個別に入らない」というような発言をするのはやめていただきたいものです。言行一致で、筋を通してほしいものです。こういうところにも共産党の矛盾が表れています。

　共産党のこれまでの主張があまりにもひどいので、今朝ほどに続いて反論を提示しました。一見正しそうに見えても、多くの欺瞞があります。それを明らかにする必要があると思い、その２を記載しました。

fshintaro

2011年08月21日07:30

カテゴリ: 議会; 政治関連

共産党への反論

　日本共産党がチラシ等で様々なことを訴えています。それ自体は政治活動ですから、私がどうこう言うものではありません。ソビエト連邦崩壊や冷戦終結によって、拠り所がなくなったという指摘もあります。一方で、高い見識をお持ちの市内の経営者の中にも「共産党の言っていることが一番正しい」とおっしゃる方もおられます。やはり、共産党の主張で一方的な内容については、指摘もしくは反論しておく必要があると思い、取り上げることにしました。

１．借金はだれのせい？
　共産党の主張は、大型公共事業の中止。駅前ビルなどは私も反対してきましたし、理解できるものもあります。しかし、日本の借金体質の根本は、「負担とサービス」のアンバランスです。大型公共事業もサービスの一つですから、削る対象ではありますが、それは根本の問題ではありません。

　「共産党が言っている通りにしたら、お金がいくらあっても足りない」という多くの指摘があるように、共産党が主張する、負担以上のサービスの増加や、共産党がチェックをほとんど入れない、高コスト体質の行政組織の肥大化が根本的な問題です。ソ連をはじめ共産主義、社会主義国家でが健全財政の国がどれだけあったのでしょうか？

２．貸工場建設
　「たった2社のために7億6千万円も？」という主張のようですが、まずすべてを益田市の税金で負担をする訳ではありません。相当部分を「合併特例債」という「平成の市町村合併」で合併をした自治体のみが、合併後10年間使える国からの借金で賄っています。これは事業費の5%を負担し、残り95%は3割の負担でよく、つまり1億円借りたら、500万円をまず負担し、残り9,500万円のうち、返すのは2,850万円という大変有利な借金なのです。これだけ有利な借金ですから、いくらでも使えるものではありません。
　　　※財源を「過疎債」と記載しましたが、正しくは「合併特例債」です。
　　　　当初の予定を私が勘違いしていました。お詫びして訂正します。8/23夜修正。

　また、貸工場によって10数年ぶりにファクトリーパークに企業誘致ができた訳です。これまでも市、県共に優遇策を取っており、貸工場のみが例外でもありません。さらに、現在の経済情勢の中では、初期投資を抑えることやリスクを減らすことを企業も求めており、貸工場は必要な策であると考えています。今後、創業してからの納税や雇用による経済効果（社員からの納税含む）を考えると、未来の益田市にとって多額の借金ではありません。しかも、進出する2社はいずれも高い技術を持ち、海外との取引を拡大をしており、今後の更なる発展が見込めます。こういうことも調査してから主張しているのでしょうか？

３．住宅リフォーム助成制度の復活
　この事業は、前市長の時代に事業化されたもので、議会でも答弁している通り、一定の成果はあったと思っています。しかし、景気対策は同じことをいつまでもやっても効果は薄いと考えます。しかも、22年度だけでも約4,000万円の負担があります。これは、先ほどの過疎債と違って「すべて市の持ち出し」です。それこそ、これを出せる余裕はありません。

　しかも、市民からの要望はあまりないと担当課からは聴いています。ですから、私も継続はしないという判断をした訳です。市民からの声を聴いているのでしょうか？

４．社会保障負担増
　その他にも、子どもの医療費無料化、国保税引き下げ等、耳障りのいいことが並んでいますが、今の益田市にそれができる余裕はありません。無理です。船に穴が開いて沈もうとしている時にすべきことは、みんなで穴を塞ぐことです。

５．地域情報通信基盤整備
　共産党は、この事業に反対しました。予算案もです。
　道路と同じように、通信基盤も生活や経済に不可欠な社会基盤です。しかも、中山間地域を多く抱える益田市は、整備が遅れていました。だからこそ、益田市内全域に光ファイバーケーブルを敷き、情報通信基盤を整備するこの事業は、益田市の将来にとって絶対に必要な事業でした。これによって、
・市内での携帯電話不感地域解消
・高速インターネット環境整備
・ケーブルテレビ開局
・全戸への緊急告知端末設置　等、
飛躍的に整備が進んだのです。

６．古事記と天皇について
　これもチラシでは、誤解を与えかねない表現でしたので、まず施政方針の内容を下記の通り示します。

「(1)古事記編さん1300年記念

　我が国は、建国以来2671年、初代神武天皇から125代一貫して天皇を中心に続き、神話の世界ともつながる国柄を持つ、世界でも稀有な国家であります。古事記編さん1300年を記念して島根県下全体で取り組まれる「神話のふるさと島根推進事業」は、日本にとって国家の原点を見つめ直す大変素晴らしい機会であります。

　益田市としても、事務局への職員派遣、学校での神話を題材にした教育、石見地域の財産である石見神楽と柿本人麿をいかして、他自治体と一体となって事業を実施してまいります。特に、石見神楽については、「毎日夜神楽」の通年実施の検討や開催案内板設置など、戦略的事業として取り組んでまいります。」

　これを踏まえて、3月議会で共産党議員から質問がありました。正確にご理解いただくために、議事録から関係部分をそのまま抜粋したものを下記に示します。

●安達美津子議員
　「市長は施政方針で、我が国は建国以来2,671年、初代神武天皇から125代一貫して天皇を中心に続き、神話の世界とつながる国柄を持つ世界でも希有な国家でありますと述べられています。日本は天皇を中心とした国家ではありません。日本国憲法前文では、個々に主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する、またその第１条では、天皇は日本国の象徴であり、日本国民統合の象徴であって、この地位は主権の存する日本国民の総意に基づくとうたわれています。したがって、天皇は国の象徴であり、主権者は国民であることは明らかです。このような発言は首長としての見識を疑い、憲法違反ともとられかねないものです。市長の真意をお聞きします。」

◎市長
　「安達議員御指摘のように、日本国憲法前文におきましては、主権が国民に存することと明確に宣言をされております。主権はあくまでも国民にあって、日本は国民主権の国であることについて否定するつもりは全くございません。我が国は共産党一党支配等の国とは全く違うというふうに認識をしております。

　共産党が天皇制打倒を旗印にこれまで政治活動を行ってこられたことは、考え方は違えど、理解をしておりますが、私が施政方針において天皇を中心にと申し上げたのは、憲法第１条において天皇は日本国の象徴であり、日本国民統合の象徴であると定められていることを指して中心という表現を申し上げたのであって、決して国民主権を否定したものではありません。

　我が国は、平安時代に入ってから天皇は政治的権力から離れており、もともとが象徴的な存在であったと私は認識をしております。しかし、皇室をずっと我々国民が守ってきたことが、日本国の安定につながり、第１条にもつながっているというふうな認識を持っております。そういう観点から申し上げたわけでございます。」

●安達美津子議員
　「市長はあくまでも国民に主権はあると今壇上でも申されましたけれども、私この施政方針、何人かの方に読んでいただきました。そんな中で、やはり私はここの発言については、多かれ誤解を招くような発言であると私は思います。申し添えておきますけど、日本共産党は天皇打倒ではなく、あくまでも主権は国民であるということを主張して闘ってきた政党でありますので、打倒とかそういうふうな言い方はちょっと言い過ぎだと私は思います。」

ということなんですが、昭和7年に発表された「32年テーゼ」等、日本共産党が「天皇制打倒」を掲げていたことは明らかだと思うのですが、自らが所属する政党の歴史をご存知ないのでしょうか？

７．議員定数削減
　共産党が議員定数削減に反対し、26名が必要だと思っているということは、26名もの議員がその役割を十分に果たしていると思っているのでしょうか。役割を果たしてないと思うのであれば、もっと削減しても問題はない訳ですよね。結局は、職員減も含め既得権を守っているということではないですか。国会での比例区の議員数削減への対応を見ても同じです。

　共産党の勇ましさは、時に頼もしく思えることもあります。私も若い時代にそう感じていたこともありましたから、理解はできます。しかし、人、物、金、情報を動かす経営という観点からは、主張に無理があることも多々あります。議会では、逐一反論してきていますが、今後もおかしな点に対しては、正していきたいと思います。

fshintaro

2011年08月21日07:00

カテゴリ: 後援会活動・選挙関連; 議会

今こそ志高い市議会議員を選ぼう！　～選挙での応援姿勢～

　今日、いよいよ益田市議会議員選挙が告示、一週間の選挙戦が始まります。私もいくつかの候補者の応援に入ります。

　ちなみに、投票を依頼する等の「選挙運動」は、告示日（衆院選は公示日）に立候補の届出をして、初めて可能になります。「候補者」と言えるのも同様です。前日までの期間にできるのは、「自分はこのように考える」、「このようにしたい」と訴える等の「政治活動」で、あくまでも「立候補予定者」です。候補者ではありません。これらは大変わかりにくいのですが、政治を結構語る人でもわかっていない場合もありますので、要注意です。

　本題に戻りますが、私が今回の選挙で候補者を応援する姿勢を明らかにしておきます。選挙に限りませんが、よく調べも、考えもせずに、自分の思い込みを知ったかぶりをして、好き勝手なことを言う人もいますので、はっきりさせる必要があると思うのです。

　「二元代表制と言っているのに応援するのか？」という疑問を持たれる方もおられることでしょう。真の二元代表制を機能させるためにも、また、後ほど触れますが、政治が一体となって改革を本気でやるためにも、一人でも多くの志の高い、心ある議員が益田市議会に必要なのです。

　私が応援する候補者の基準は以下の通りです。

１．益田市政にとって必要だと思う候補者
２．応援要請があった候補者

　これらを両方充たす候補者の応援に入ります。

　１．について、もう少し詳しく述べます。今週ずっと述べてきたように、これまでの益田市議会のあり方には多くの問題があると認識しています。一言で言えば、「危機感がない」ということです。

　議員として、現状に危機感を持って、市政に対して本気でどんどん切り込める人が必要です。市長や執行部に対して、もっと厳しく言う議員が必要です。私はこれまでも心ある市議会議員の方々に対して、「もっと突っ込んでくださいよ」と言っています。

　一番の理想は、市長を最も応援する議員が、最も厳しいことを言う、最も厳しく切り込むことです。他の議員から、「あの議員は市長に考え方が近いはずなのに、一番厳しいな。」と思われることです。そういう丁々発止のやり取り、時に激しい真剣な議論が戦わされてこそ、本当に市民に見える、市民利益になる市政になると信じています。

　おそらく、私が応援する議員を見て、「あれは癒着している」とか、「関係がおかしい」と言う人がいるかもしれません。しかし、私は就任以来、部課長会議の席でも、「福原を応援したから優遇する、とか、応援しなかったから冷遇する、ということは一切ない。皆さんの信じる行政を『公平、公正、公開』を原則にしっかりやってほしい。」ということを二度三度と言っています。

　それを言うまでもなく、私を本気で応援してくださった方は、志高い方ばかりですので、誰も私のところに頼みごとでは来られません。7年前の最初の選挙の時に、ある経営者の方が、「あなたが市長になっても、個人的なお願いで行くことはないよ」と言ってくださった方がいらっしゃいました。こういう方々に支えられ、本当にありがたいと思います。

　人間面白いもので、自分がしていないことや思わないことは、人に対しても思わないものです。よく日本人が海外でだまされるのも、自分達が悪意を持ってしないから、外国人も悪意を持っていないと思っているからでしょう。そういうものだと思います。

　また、前回の市長選挙で私を応援してくださった議員の方々と特別べったりということもありません。私の行動をよく見てもらえれば、すぐわかることです。食事に行くことも未だにほとんどありませんしね。ただ、これまで時間が取りにくかったこともありますが、あまりにも少なかったので、今後は多くの議員の方々ともう少し意見交換の機会を増やしたいとは思っています。なので、私が応援したからと言って、「市長与党」なんてことは絶対ありません。

　また、市長と議会は、「二元代表制」という切り口では、相対するものですが、「政治」という切り口では、相互に政治家として行政（市役所）をしっかりコントロールしていくことが求められるのです。それこそ、「政治主導」です。

　今年度の施政方針の「行財政改革」の項目で、下記のように議会に訴えました。議会と一緒になってやらなければできないことだからです。

　「就任以来申し上げていますように、行財政改革は市政にとって最重要課題であります。益田市の非常に厳しい財政状況を人口減少、高齢化による社会保障費が増加する中で改善することは容易ではありません。振り返ってみると、高度成長期以降、これまでもずっと「行財政改革」が中央、地方で叫ばれながら、共に財政難にあえいでいる現実があります。

　私達が現状に甘んじ、何かと理由を付け、変化を先送りしたところで、未来が開けてくるものではありません。子どもや孫達を愛し、未来に対し責任を持つならば、いたずらに改革を先送りし、次世代に負担と責任を負わせることがあってはなりません。過去の様々な改革を見ても、やはり変化の時には多少の混乱は付きものです。混乱なしに改革を進めることができれば一番ですが、新しい益田市をつくるためには、様々な困難、「生みの苦しみ」があります。しかしながら、それらを乗り越えた先に輝かしい益田市の未来が待っていると確信しています。

　江戸時代、財政難に陥った米沢藩を立て直した藩主上杉鷹山に対し、師である細井平洲は、「勇なるかな勇なるかな、勇にあらずして何をもって行なわんや」、つまり「勇気なくしてどうして政治ができようか」ということを教えました。

　いかなる政策も強固な行政組織と健全な財政基盤なしに実現することは不可能です。そして、このことこそ市政を預かる私達益田市の政治家が勇気を持って取り組むべきことであると信じます。

　市議会の皆様とはこれまでも行財政改革に対する様々な議論を展開してまいりましたが、今後より一層市民の視点に立った質の高い議論を行なってまいりたいと思います。皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。」

　益田市を良くするために、正々堂々と市民の前で議論を戦わせ、お互いの役割をきっちり果たすことが今こそ必要です。

　そのためにも、「志の高い議員」を、志の高い市民の手で選び、応援しましょう！

fshintaro

2011年08月20日23:56

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益田市議会について７　～労使健全化

　益田市政の大きな課題の一つに労使関係の健全化があります。このことは今年度の施政方針で述べている通りですが、今日は議会との関係について述べ、詳細は別の機会に改めてたいと思います。

　まず、前提として、労働組合との関係は、企業、役所問わず、大変重要な問題です。労使が車の両輪として、しっかり役割を果たすことが不可欠です。

　しかしながら、益田市政においては、旧来の労使関係をそのまま引きずってきた面があります。これまでの政治において改善があまりなされてこなかったためです。その労使関係の問題が如実に表れたのが、学校給食センター建設にかかる市当局の市現業職員労働組合との交渉が「不当労働行為」として、島根県労働委員会に救済申立をした件です。

　これは、結果的に県労働委員会は現業労働組合の申立てをすべて却下し、それどころか、下記の点について指摘があった程です。

・市は、地公労法に違反した事前協議協約を締結し、管理運営事項そのものについて組合との間で団体交渉を行って、その合意事項について確認書を締結するなど、法律による行政の原理（法令に違反してその事務を処理してはならないとする地方自治の原則）をわきまえていない。

・市は、これまでの慣行について改めるよう努力し、組合との健全な労使関係を構築すること。

　「管理運営事項」とは、地方自治体の権限として行う事務の処理等について、法令、条例、規則、規程及び議会の決議に基づき、自らの判断と責任において処理すべき事項のことであり、つまり、議会が最終決定権限を持っているということです。

　市立学校給食センター（仮称）の建設及びその運営は、管理運営事項に該当するので、市当局の方針と議会の決定で決まるものです。郵政民営化を政治判断で決めたのも同様ですね。それをこれまではすべてと言っていいほど労働組合との関係でがんじがらめになっていた訳です。

　ちなみに、現業労働組合は県労働委員会の命令を不服として、中央労働委員会に再審査の申立を行ない、最終的には和解をしました。これらについては、機会を改めます。

　その他にも実質の休日を「職務免除」という形で与えてきたものがありました。
１．　公務員は職務専念義務がありますが、条例上は、
(1)　研修を受ける場合
(2)　厚生に関する計画の実施に参加する場合
(3)　任命権者が定める場合
は、職務免除という形で、仕事をしなくても良い状況を作ってきました。

　(1)、(2)は当然必要ですが、問題は(3)で、これが拡大解釈されてきました。夏季休暇も条例上は「3日以内」ですが、私が就任するまでは、「職務免除」で別に4日間与えてきています。また、スポーツ大会等での役員、労働組合関係の会議、中には「反核平和リレー」までも対象にしてきました。もちろん、年次有給休暇とは別です。通常の感覚ではあり得ないことですね。

　これらは、昨年度までにすべて認めないようにしていますが、心ある議員であれば「自分達が決めた条例は何だったのか？」と思うはずです。

　このように、議会制民主主義の否定とも言えることが市政において、長年続いてきたのです。市民代表の議員を無視したということは、市民を無視したとも言えます。同時に、議会もこれらの問題にはほとんど手をつけてこなかった、関心を持たなかった現実があります。

　先ほどの労働委員会の件は、市政の重要問題ですし、議会の権限を侵す問題でもありました。また、弁護士費用として100万円もの予算（実際には、依頼した弁護士のご配慮により、それほどかかっていません）をつけていた＝多額の税金を使っていた、大きな問題でした。

　ですので、当然議会へ報告義務があり、「自分達を馬鹿にしているのか」と言ったお叱りをいただくと思っていましたが、ほとんど何もありませんでした。事業仕分けや全員協議会の時に述べましたが、普段はあれだけ執行権限の範囲にまであれやこれやと意見を言われるのに、自分達の権限が侵されても怒りもないとはどういうことなのでしょう？

　それどころか、社民党議員をはじめ、「詳しく説明しすぎ」、「労使の問題」との声があった程です。これらの発言を聞いて、自分の既得権を守っても、民主主義を守る気はないということがはっきりしました。だから私は3月議会の答弁で、「市民クラブ（社民党）が、名前のとおり市民のほうを向いているのか、労働組合のほうを向いているのか、どちらかをはっきりさせていただく必要があるんではないかなというふうに思います。」と申し上げたのです。

　共産党議員からは、「家庭の問題のようなことを外に出すのはどうか」というような発言もありました。この発言から、市役所は「私的」なものであって、「公」ではないという意識を持たれていることがはっきりしました。

　共通することは、革新系の人達にとって市民利益よりも役所の利益の方が優先、市役所は「公ではなく、私的なもの」だということです。私は労使関係は大事にすべき、健全化すべきと思いますが、あくまでも「市民にとって良いか？」が判断基準です。

　冒頭で述べた通り、労使関係の問題は日を改めますが、益田市政の様々な問題の根本がここにあることは間違いがありません。せっかく優秀な職員がたくさんいても、成果が出にくかったことからも明らかです。身体が病気であれば、それを根本から治療することが必要です。原因があればそれを取り除くのが当たり前ですね。

　しかし、益田市の政治はそれを十分にしてきたとは言えませんでした。国、地方問わず、「改革の本丸」は、労使関係を含む公務員制度改革です。これらが見えないのでしょうか？見ないようにしているのでしょうか？見えないのは感性が鈍い、見ないようにしているのは勇気がない。「義を見てせざるは勇なきなり」です。それこそどちらも政治家の資質を疑われるほどの問題です。他の議会では労使の問題を取り上げる議員はたくさんいます。

　この問題に切り込もうとしないのに、「市は動かない」、「取組みが遅い」、「どうなってるんだ！」等の話ばかりでは、本末転倒です。本丸を攻めずに、二の丸、三の丸を攻めても、仕方がありません。財政再建でも触れましたが、本気で厳しいチェックができる議員が今こそ必要です。

fshintaro

2011年08月19日23:43

カテゴリ: 議会

益田市議会について６　～「３ない議会」？

　朝日新聞社が今年の統一地方選挙を前に、全国の都道府県と市区町村の議会にアンケート調査を行なった結果、下記のような結果が出たそうです。

１．首長が提出した議案をこの４年間で一本も修正や否決していない「丸のみ」議会　50%
　　3本以下　82%

２．議員提案の政策条例が一つもない「無提案」議会　91%
　　1本以下　98%

３．議員個人の議案への賛否を明らかにしない「非公開」議会　84%

※すべてが当てはまる「３ない議会」　3分の1以上

　こういう状況なので、全国で議会への不信感が高まり、大きな変革のうねりが起きているのでしょう。

　ちなみに、益田市議会はの状況は下記の通りです。

１．否決　2本
　・市長給与減額期限変更　「当分の間」⇒「3月末まで」
　・副市長及び教育長給与25%減額

※これらは平成21年1月の臨時議会に同時に提案したものです。三浦教育長が新たに就任したので、給与減額案を提案しました。市長給与減額期間も特別職分を揃え、毎年セットで提案できるようにと思って提案しました。しかしながら、様々な理由を付けられ、結局否決されました。
　先日の中国新聞の報道にもありましたが、大きな影響のないところで、「腹いせ」的な意味合いもあったのかなと思っています。その証拠にその年の4月の副市長就任後の5月臨時議会では、同じ議案を可決いただいています。

　島根県庁の方を中心に、議会との関係を心配する声をよく聴いてきましたが、いつも「否決されたのは、給与減額だけですよ。」と申し上げてきました。つまり、議会との関係で何も滞ってはいない訳です。

　市長給与減額は、就任時に「専決処分」で条例制定しましたが、議会は「不承認」でした。「議会にはかる手続きを踏むべき」という意見が議会から結構ありましたが、上記の副市長等の減額案を否決したことを見ると、やはり間違っていなかったなと思います。他市長の同様のケースで議会にはかった結果、継続ということが度々あります。

　私は就任時から「一年間は議会との関係は難しい面もある」と覚悟していましたので、まわりの方々は過去の市政の状況等を思い出され心配されていましたが、私はあまり心配していませんでした。副市長等の給与減額案も一昨年の5月議会で可決いただいているように、概ね一年で落ち着いたのではないかと思っています。

　議会の皆さんは、市政運営について、概ねよくご理解をいただいていると思っています。露骨な嫌がらせ等はまずありません。前向きに市政を捉えていただいていると、大変ありがたく思います。私は否決が少ない理由をこのように捉えていますが、別の見方もあるのかもしれません。それは、議会の判断ですので、私がとやかく言うものではありません。

２．議員提案条例　2本
　私が就任以降、議員提案で「市議会基本条例」と「地域医療推進条例」が制定されました。このことは評価すべきことです。議会基本条例に「反問権がないのでは意味がない。」とか、地域医療推進条例に「2年間も時間をかけすぎ。もっと早くすべき。」という批判的な声はありました。確かにそうですね。ただ、全国では約9割が無提案ということを考えると、画期的とも言えます。

　残念なのは、議会から「執行部は、○○の条例を制定する気はないか？」という質問がたまにあることです。条例制定は、議会の最も重要な役割の一つであることを理解されていない議員がおられます。そういう時は、「どうぞ議会でご提案ください。」とお答えしています。執行部で提案するのはある意味簡単です。しかし、それでは議会の役割を果たすことにはなりません。情報提供は、私達執行部がいくらでもしますから、議員提案で制定された方が議会の実績にもなるという考えからです。

　今年4月、県と同時に「益田市暴力団排除条例」を制定しました。市町村単位では県下初でした。ちょうど本日行なわれた島根県市長会でも県警本部の方が「益田市のように各市で暴力団排除条例を制定してほしい」という話をされたところでした。この条例は、昨年県で条例制定の動きがあることを知り、暴力団空白地帯の益田市がいち早く取り組むべき、という思いから提案しましたが、議会も大変良いことだと深い理解を示してくださいました。

３．議案賛否公開
　こちらは益田市議会では公開されていません。というか通常の議案は挙手か起立で賛成を示すので、議場にいれば賛否はわかります。なので、記録されていないと言った方がいいのかもしれません。

　問題は、副市長、教育委員等の重要人事案件での賛否です。こちらは、投票箱に投票しますので、私も議員毎の賛否は全くわかりません。重要な案件だけに、これこそ国会のように明らかにできるしくみが必要ではないかと思います。

　議員の賛否の公開は最終的には議会の判断ですが、有権者の立場で言えば、議員の行動と成果を判断する上でも、公開が必要だと思います。ちなみに、賛否が明らかになると、私を選挙で応援していただいた議員全員がこの3年間のどこかで反対をされた議案があることもわかりますよ。

　ということで、益田市議会が当てはまるのは、１．の一部と３．ということになります。皆さんはどう感じておられるでしょうか。

fshintaro

2011年08月18日23:59

カテゴリ: 議会

益田市議会について５　～時間のコスト意識

　先日、財政再建面でのコスト意識がないということを述べましたが、「時間のコスト意識」がないということも大きな問題です。議会での各種会議のあり方を何度も申し入れしましたが、改善がなかなかなされませんでした。

　なぜ議会での「時間コスト」が重要かと言うと、「議会は最も人件費の高い公務員の集まり」だからです。議員そのものは市民代表ですから、それは別の判断です。私が問題にするのは、執行部側。市長、副市長、教育長のみならず、部長級、時に課長級も入る議会は時間当たりコストがものすごい高い会議なのです。

　もちろん、「民主主義は時間とお金がかかるもの」ですから、不要だと言っている訳ではありません。しかし、できる限り短くする努力が必要です。また、コストがかかっている分、生産性の高い、質の高い議論をすることこそが、市民利益に結びつくと思うのです。

　過去3年間下記のような問題意識を持ち、議会へ改善提案をしてきました。

１．議会運営委員会、常任委員会の出席
　まず、議会の日程や運営の仕方は、議会運営委員会（通称、議運）という各会派（会派とは議会内でのグループ）が集まる委員会で決定されます。議運は議会開会日の一週間前に基本的には開催されます。

　執行部から議会に議案を提出する場合には、その説明のために議運に出席します。それをこれまでは、市長、副市長、総務部長、総務管理課長が出席していましたが、副市長以下で対応したいことを申し入れました。議案の説明ですから、わざわざ市長が出る必要もありませんし、他市の例を見ても副市長以下で対応されています。また、益田市でも過去に助役対応の時代がありました。

　次に、常任委員会について。議会において議員全員で議論をするには、人数が多すぎるので、各委員会に議員を割り振って、それぞれの委員会で分野毎に議論を行ないます。益田市議会の場合は、総務、経済、建設、文教厚生の4つの委員会が常に置かれ、「常任委員会」と呼ばれています。それらとは別に、特定の政策課題を議論するために、行財政改革、中山間地対策、観光・道路・空港対策、地域医療対策の4つの特別委員会が置かれています。各議員の配属は下記の通りです。
http://www.city.masuda.lg.jp/soshiki/2/detail-289.html

　執行部から提案した議案は通常各常任委員会に付託され、そこで審議が行なわれます。それらが最終的に本会議に報告され、議決されるという流れです。この常任委員会の出席を基本的には部長以下で対応したいことを申し入れました。

●理由
・特別職への質問と発言はほとんどない
　⇒委員会は詳細を審議するためにあるので、ある意味当然です。
・突然の質問をされても公式な答弁はできにくい
・その割に、一般質問での市長への質問が少ない、本来はここで聞くべき
・部課長中心とすることで、責任感醸成、人材育成効果
　⇒特別職がいると、どうしてもそれに頼ってしまう面があります。
・議会事務局長も同席していない
　⇒議会事務局の対応がそもそも委員会の状況を象徴的に表しています。
・4日間の時間ロスは大きい
　⇒通常は、分単位で行動する人件費の高い市長や特別職が何もしないで半日も座っているだけの状況はあまりにももったいない。
・他首長はほとんど出席していない
　⇒小規模の市長や町村長を除いて、市長や知事が委員会に常に出席している例はほとんどありません。国においても首相が基本的に出席するのは予算委員会です。

●解決策
・まずは市長のみ自席待機
　⇒いきなり部長以下の対応では問題が生じる可能性もあるので、まずは副市長以下で対応させてほしい、市長は市長室に待機し、呼ばれればいつでも出席できるようにする旨説明しました。
・重要案件は出席
　⇒国や他自治体でも重要案件にトップが出席していますし、そのことは伝えました。現に地域情報通信基盤整備事業では、しっかり発言もしています。
・特別委員会での議論も必要
　⇒これまでは、特別委員会はすべて部長以下の対応でした。しかし、特別委員会の重要課題こそ、市長が出てしっかり議論をする必要があるのではないかということです。

　これらを議長宛に申し入れたのは、平成22年の夏前だったと思いますが、議会の反応は鈍感で、「時期尚早」だとか様々な理由を付けて、全く改善されませんでした。あまりにも時間のコスト意識がない。最終的には、同年12月に平谷昭議員（現県議）が議会運営委員長の立場で取りまとめてくださり、3月から副市長以下の対応になりました。平谷議員の努力がなかったらもっと先延ばしになったでしょう。

２．全員協議会のあり方
　全員協議会（通称、全協）とは、益田市議会会議規則において、「議会運営の充実を図るため協議、調整を行う」目的で設置されています。簡単に言えば、議員にとっては議事録が残るために本会議場では発言しにくいことも質問できる、執行部にとっては事前に詳細に説明できる等のメリットが双方にあり、行なわれてきたのではないかと思います。

　それが時間のコスト意識が欠如すると、延々と続くことになります。島根県議会の全協では基本的に説明の場で、あまり質疑はなく早く終わるとも聞きますが、益田市議会は全協だけで午前中で終わらないこともしばしばありました。原因の一つは執行部側の説明の要領が良くなく長い面もありました。一方では、そこまでの細かい内容は担当課で聞けばいいのではという質問も多くありました。つまり、全員が共有しておけばいい質問ではなく、かなり個人的な疑問点です。それをやり出したらキリがない訳ですが、それが延々と続いていました。

　また、執行部の課題は各常任委員会の方々は「自分達が早く知りたい」という議員心理があるらしく、重要な課題は委員会（議会開会中以外は「調査会」と言う）でまず説明し、全協でまた説明と、同じことを2度説明している状況がありました。これも時間的に無駄ですね。

　こういうことが続いていたので、調査会と全協の説明のあり方、全協の時間短縮について、こちらも平成22年12月に議長宛に申し入れました。もちろん、それまでも個別に相談はしています。こちらは、議長の議事進行、そして執行部側も説明を完結にする等の努力で最近はようやく短くなってきました。

３．一般質問通告
　この件については、今年5月31日のブログで書かせてもらいましたので、そちらをご参照ください。
http://blog.livedoor.jp/fshintaro/archives/52173446.html

　こちらについては、今春も文面で議長に申し入れをしました。ただ、きちんと締め切り守ってほしいというような内容を文面には書けないので、「詳細を通告してほしい」というような表現にしました。それについては、これまでも議運の場でも私が自ら説明をしてきましたし、今回申し入れ時にも改めて正副議長にも説明をしました。にもかかわらず、議運の場で「市長は八百長みたいなことをするのか？」というような議論があったそうで、説明するのがバカバカしくなりました。締め切りを守らない、お互いのルールを守らない議員がいるから問題なんだということが何ら理解されていない。

　ちなみに、質問の通告が遅いことは国会でもあるようで、その度に霞が関の中央官僚は深夜や明け方まで待機や答弁作成に追われることもあるようです。

　また、常任委員会を中心に、議案以外の質疑が多くあります。執行部がいるからついでに聞いておこうという感じなのでしょうが、これも無駄な時間です。

　それにしても共通することは、時間のコスト意識のなさです。前に述べたように、「人件費が高い人間が集まっている」という感覚があれば、一刻も早く終わらせる、人数は減らす、という意識になると思います。現に、私は職員には「最小限の人数で動け」ということをいつも言っています。

　また、この3年間、職員から議会のことで最も多く聞いたことが、「議員さんは議会の時にしか聞かれない人が多い。議会以外の時に自分達の課に来て聞いてくれたら（呼んでくれたら）、いくらでも資料は十分に準備できるし、説明ももっと丁寧にできるのに。」ということでした。議会で場当たりの質問をするのではなく、普段から担当課と話をされていれば、こういうことにはならないのでしょう。しかし、残念ながら私と同じ問題意識を持っているのは、一部の議員のみです。

　確実に言えることは、自分達のやっていることにコスト感覚が持てない人に行政のチェックや無駄の削減、行財政改革を行なうことは無理だということです。

fshintaro

2011年08月18日07:00

カテゴリ: 議会; 地域医療

益田市議会について４　～地域医療への取組み

　現在の益田市議会で評価すべきことは、地域医療への取組みです。私が就任前の平成20年6月に「地域医療対策特別委員会」を設置、美都、匹見での出前委員会を開催したり、議員自らスーパー前で地域医療の危機を訴えるチラシやポケットティッシュを配られるなど、精力的に活動されてきました。

　また、平成21年3月に設立された「益田の医療を守る市民の会」も議員の方々を中心に立ち上げられた経緯もあります。その他にも、一昨年から始まった自治医科大学等の主催の地域医療に関係する住民活動の全国シンポジウム等にもお誘いをしたら私達と一緒に積極的に参加されました。

　同じく一昨年、滋賀県大津市にある市町村国際文化研究所で開催された「トップマネジメントセミナー」は、首長、議会、市民団体の三者を対象に地域医療をテーマに開催されましたが、三者揃って参加したのは益田市のみでした。これも議会の積極的参加があったからです。こういうところで、益田市の地域医療の取組みに対する評価は高まっているのです。

　さらに、今年6月議会では「地域医療推進条例」を議会提案で可決、成立されました。これも大変評価すべきことと言えます。

　ただ、残念なことはやはり温度差があること、それから現場を見たり、自ら調査されずに執行部にばかり投げかける議員がいることです。ちょうど昨日(8/17)の中国新聞に、下記のような記事が掲載されていましたので、説明と反論をしておきたいと思います。
・ある議員が今年3月議会で産婦人科医についての質問をしたこと
・執行部が産科医2名減の報告をしたのは、医師退職の6日前だったこと
・情報を出し渋る執行部は、議会を「一緒に難局を乗り越えるパートナー」とみていないのではないか、という議員の憤り
が紹介されていました。

　中国新聞でよくあることですが、この書き方も誤解を与えるものです。そもそも、里帰り出産どころか、現状維持でも難しいということは以前からわかっていたことです。議員自らが病院の現場へ行き、産科医などへの調査をしたのかどうか？一般市民の方々がそういう素朴な疑問を持つのは当然ですが、議員はそれでは許されない。冷静に答弁はしていますが、「今頃何言ってるんだ」と内心は怒り心頭でした。

　他自治体や県でも議員が執行部を問い詰めるということがよくあるようです。執行部ができていない面を指摘することは結構なことですが、現場を見て、しっかり調査をして、執行部と同じ土俵、目線で議論を交わすべきだと思います。

　それから、議会報告が直前だったことについて。3月の状況はギリギリまで様々な折衝や調整を行なっていました。あの時点では益田圏域のお産を守るための様々な努力をすることが最優先であり、それ以上のものはありません。それだってきちんと調査されている議員は既に情報をつかんでおられたとも聞いています。

　また、執行部にとって「議会への報告」＝「市民への報告」です。一部に、自分達が先に知るべきという「特権意識」を持った議員がいますが、市民代表である議員全員に説明するタイミングとは、マスコミも含む市民の皆さんすべてにオープンにする時です。

　いずれにしても、地域医療は待ったなしの最重要課題です。簡単に答えが出にくい厳しい問題だからこそ、議会と執行部が共に切磋琢磨しながら努力をする必要があります。秋以降は新しい議員構成になりますが、さらに進んだ地域医療への議会としての取組みを期待しています。私達執行部も議会と一体となって全力を尽くしてまいります。

fshintaro

2011年08月16日22:27

カテゴリ: 議会; マスコミ報道の問題点

益田市議会について３　～事業仕分け

　昨年度、益田市では「事業仕分け」を行ないました。事業仕分けの賛否は様々ありますが、私はオープンな場で、一般市民の感覚も入れて議論をしていくやり方は大変有効的であると思います。ただ、基本的には野党的立場でやるべきものではないかと感じています。

　民主党が事業仕分けを行なったことで、様々な議論が巻き起こりました。これまでほとんど表に出なかった訳ですから、これ自体は大変いいことですね。ただ、行政を進めていく立場では全てが簡単に変えられない場合もあります。また、最終的には政治判断で決めるものですから、事業仕分けの判定通りにはならない場合もあります。そうすると、「何なんだ」という思いを持つ方も出てくる訳です。だから、民主党も野党の時代に徹底的にやって、行政の無駄や問題点を指摘しておけば良かったのです。

　私自身、就任時から事業仕分けの手法も、事業仕分けを中心になって進めてこられた「構想日本」の方も知っていましたが、まずは庁内での事業見直しの検討を優先しました。しかしながら、なかなか進まない現実があったので、昨年度実施に踏み切りました。益田市での事業仕分けも完璧だった訳ではありません。様々な課題がありました。それは次に活かしたいと思っています。

　ここで問題なのは、議会です。3月議会で予算も可決いただき、あとは粛々と実施をしていくだけなのですが、全員協議会等で説明すると、あれやこれやと言われる。「実施の必要性があるのか？」と言うような共産党議員もいました。終わった後がもっとひどくて、重箱の隅をつつくような議論ばかりです。先ほど述べたように、反省点はいろいろとありました。だからと言って事業仕分け自体が不要ではないのです。

　あきれたことに共産党議員は、「本来議会でやるべきものでは？」との質問。そりゃそうですよ、議会でやればいいんです。「議会でやったらいいじゃないですか？議会で実施されている自治体はいくつもありますよ。」と答弁しました。冒頭、野党的立場ですべきと述べましたが、本来議会で事業仕分けという形でも、別の方法でも市民にオープンな形で徹底的にやればいいだけのことです。

　また、ある社民党議員は、「あの議論なら自分達の方がよく知っている。」と発言。ではあなた方がこれまで1円でも無駄を省く議論をしてきたのか？と言いたい。自分達は本質的に無駄を省く議論やチェックをしないくせに、我々が事業仕分けをしたら、議会からは揚げ足取りのような話ばかり。これには、職員もあきれ返っていました。

　そして、マスコミも議会と同じようなもの。新聞をご覧になられた方はよくお分かりの通りです。別の機会に譲りますが、行政の無駄の指摘も、労使関係の問題も、マスコミは知っていてほとんど取り上げないくせに、少しでもまずい点があれば、それを殊更大きく報道する。もちろん、私達の間違いはどんどん指摘してもらって構いませんが、これまでの論調ではとても地域社会が良くなるとは思えないのです。

fshintaro

2011年08月15日23:00

カテゴリ: 議会

益田市議会について２　～財政再建

　市長になって3年が経ちますが、益田市議会で一番問題だと思うことは、コスト意識が少ないということです。

　実際、「あれをしろ」、「これをしろ」という増やす話はあっても、減らす話はほとんどありません。こんな状態で行財政改革が進む訳がないのです。このことは、過去の市議会での一般質問をご覧いただければすぐわかります。

　もちろん、残業が多過ぎる等の指摘をいただく議員もあります。しかし、それはごくわずかと言わざるを得ません。私も内部で削減努力をしていますが、行政のチェックが大きな役割である議会からもっと突っ込んでほしいと思うのです。

　財政再建にしても、これまで執行部側が財政再建計画を作ることはあっても、議会から「それでは甘い」という声はほとんど聞いていません。それどころか、「財政再建をやり過ぎると事業ができないのではないか？」とか、「改革を進めすぎると大丈夫か？」という耳を疑いたくなるような発言も多々あるのです。中には、「全国的に財政危機の中で、益田市だけが財政を良くして意味があるのか？」という怒りを通り越して、笑うしかない発言もあったほどです。

　本来は、議会から「市長、その改革では生ぬるいではないか！」とか、「もっとしっかりやれ！」という声がどんどんあるべきで、市長（首長）が「まあまあ、そうは言ってもなかなか言われるようにはできないんです」と答えるというのが普通だと思います。ここに財政再建に対する危機感、将来に対する責任感の違いがあります。

　しかし、こういう状況になったのは、最終的には有権者の責任だと思います。そういう議員を選んだ責任、自分達の要望を応えることを議員に求めてきた責任です。もちろん、住民が市政に要望をするのは当然です。ただ、行政は「打ち出の小槌」ではありません。入るものより出るものが多ければ赤字になりますし、それを借金でまかなってきた結果が現在の日本なのです。

　そして、多くの政治家も勇気を持って真実を有権者に伝えることをしてこなかった責任があります。「できないことはできない」、もしくは「それ以上は負担を増やすか、他を削らなければできない」と有権者にきちんと説明をすることが今後求められます。そういう政治家を有権者も選ばなければ、これまでと何ら変わることはありません。最終的にツケがまわるのは、私達自身だということです。

　私が職員半減を決死の覚悟で掲げたのも、住民負担を増やしたり、サービスを削ったり、将来世代にツケをまわす前に、行政のやり方を変えるべきという思いからです。

　ちなみに、前回の市議会議員選挙でどれだけの候補者が「財政再建」を訴えたと思われますか？選挙公報において、財政再建の文字があった候補者は全体の1/4の程度でした。その緊張感のなさにガックリしたものです。さて、今回はどうでしょうか？

fshintaro

2011年08月14日23:55

カテゴリ: 議会

益田市議会について１　～国と地方の違い

　「議会が何をしているかわからない」、多くの市内外の方からよくお聞きすることです。首長（市区町村長、都道府県知事）のことは、報道や議員の「議会報告」など、表に出る機会も多いのですが、議会や議員のことは報道も少ないので、知る機会があまりないのも事実です。また、首長の立場から議会について述べることも、議会との関係上、あまりなかったと思いますが、冒頭の疑問にお答えするために、3年間の私の経験から市長の立場で益田市議会について、述べてみたいと思います。皆さんの参考になればと思います。

　はじめに、地方議会を考える上で、最も重要なことは、「国会とは違う」ことをしっかり押さえておくことです。この違いを理解しておかないと、本質を見失うことになります。

　日本における地方自治体は、首長と議会をそれぞれ住民が選ぶ、いわゆる「二元代表制」です。首長は行政における執行、議会は議案の議決、条例案可決、行政のチェックをする役割があり、それぞれが「対等な機関」として、役割をきちんと果たすことが求められます。地方は、「大統領制」とも言えます。

　国会は、国会議員だけを選び、首長たる首相（内閣）は国会（衆議院）の多数派から選ぶ「議院内閣制」です。つまり、基本的には内閣と国会が一体で責任を持つということです。内閣と国会が一体ということは、非常に強力に政策遂行が可能であり、いわゆる「首相公選」よりも本来は力を発揮できるはずなのです。

　しかし、日本の場合はもう一つの院である参議院の権限が強すぎて、「ねじれ」という事態が起こっています。これは戦後は自民党が長らく政権を維持してきたことで、ほとんど問題にならなかったことですが、政権交代が可能な時代になった今、参議院のあり方は考えるべき時だと思います。

　また、国会は憲法上、「国権の最高機関」と位置付けられており、地方議会とは明確に異なります。

　このように、国会と地方議会はその制度がまったく異なるのですが、国政と同じように考えることによる誤解や認識の違いがよく見受けられます。

　例えば、以下のようなものがあります。
１．地方議会の「与党と野党」、「市長（知事）派と反市長（知事）派」という表現
２．「市長（首長）は議会をまとめるべき」という考え方

　１．について。先ほど触れたように地方議会は首長と議会を別々に選びますから、与党は常に首長であり、議会は「常に野党的存在」であると言えます。その野党的存在の議会の中で、国会と同じように与党、野党と分けること自体が無意味なことです。もちろん、首長の考え方に近い、遠いということはあるでしょうが、いずれにしても議会は常に首長（執行部）と是々非々の緊張関係を持っておく必要があります。

　２．について。首長と議会は別々に選ばれますから、首長が議会をまとめることなどできるはずもありませんし、すべきではありません。もちろん、議会の同じ政党やグループから首長を出すことはあるでしょうが、地方自治体は国とは制度が違いますから、国と同じやり方では良くない訳です。言うまでもありませんが、執行権を持ったトップとして、議会ときちんと話をしていくことは当然です。

fshintaro

2011年08月12日23:57

カテゴリ: 危機管理

益田市消防団優勝

　先日行なわれた島根県消防操法大会で、益田市代表の都茂分団が見事優勝しました。今日は、市役所にて優勝報告会がありました。

　少し変則的なのですが、来年10月に開催される全国大会に出場するということで、本当に嬉しく思います。益田市消防団としては、初めての優勝ということで、快挙です。

　日夜練習に励まれた都茂分団の皆さん、団員の方々を支えられたご家族や地域の皆さん、広域消防の職員に敬意と感謝の意を表します。

　最近は、団員不足が全国的に大きな課題ですが、こうした消防団の皆さんの努力によって私達の安全安心が保たれていることを改めて感謝し、市民全体で共有していく必要があります。

　ぜひ皆さんの地域の消防団の方々に今後もより一層の感謝の言葉をかけていただければと思います。

fshintaro

2011年08月11日23:59

カテゴリ

５ヶ月

　今日であの大震災から５ヶ月。まだまだ道のりは遠いです。大事なことは私達がいつも被災地に気持ちを寄せること、そのことを忘れずにいたいと思います。

fshintaro

2011年08月10日23:58

カテゴリ

韓国戦快勝

　サッカーのキリンチャレンジカップで日本代表が韓国に3-0で快勝しました。韓国戦での3得点は37年ぶり、ホームでの韓国戦勝利は13年ぶりと、いかに韓国戦で苦戦してきたかがわかります。

　今日の快勝の要因はいろいろとあると思いますが、ヨーロッパなど外国で活躍する選手が増えたことによるチーム力のUPやなでしこジャパンのW杯優勝の刺激が大きかったように感じます。また、若い世代が韓国への苦手意識がいろいろな意味で薄くなっていることもあるのかもしれません。

　いずれにしても、今後の活躍が楽しみですね。

fshintaro

2011年08月08日23:02

カテゴリ: 地域経済

大見工業㈱訪問

　今日は、益田市が建設する貸工場に進出していただく、愛知県安城市の大見工業㈱を訪問しました。工場も見学させていただきましたが、掃除が行き届き、また社員の皆さんも挨拶をしっかりされていました。

　良い組織に共通するのは、挨拶と掃除ということを実感してきましたが、大見工業もまさにその典型的な会社でした。益田市役所もそのような評価をいただけるように努力をしてまいりたいと思います。

fshintaro

2011年08月05日23:59

カテゴリ

明日、水郷祭

　明日は、恒例の水郷祭。20時から、3,500発の花火が打ち上がります。東日本被災地への思いも込めて、素晴らしい花火になることを祈ります。

fshintaro

2011年08月04日23:58

カテゴリ

要望活動

　昨日、今日と河川、道路関連の要望を県選出国会議員、国土交通省、民主党本部に対して行ないました。

　治水、治山は古くから為政者がなすべき最も重要なことの一つです。これまでも高津川水系については、平成20年に河川整備計画が策定され、無堤地区や漏水箇所の整備を行なっていただいています。今回は予定箇所の早期実施、それから増水時に必要なポンプ車の配置を要望しました。

　また、山陰自動車道については、医療搬送の問題、とりわけ分娩制限がなされていて、浜田市等に紹介せざるを得ない現状を訴えました。

fshintaro

2011年08月02日23:59

カテゴリ

被災地訪問

　今朝は、6時30分に盛岡発。8時30分から宮古市、釜石市、陸前高田市の岩手県内の各市役所を訪問。また、道中の自治体も少しですが視察しました。その後、宮城県内を視察し、夜に仙台に着きました。

　報道ではわからない現場の緊張感があり、また、約400kmを走破してみて、改めて規模の大きさを痛感したところです。詳細は別の機会に報告したいと思います。

fshintaro

2011年08月01日23:19

カテゴリ: 道路・空港・交通

二川地区自治会輸送

　今日から、二川地区で自治会輸送が始まりました。地域住民の皆さんが運転手になり、二川地区住民の移動を支えます。市と県で自動車の購入を助成しました。

　私が就任前に二川地区をはじめ中山間地域の方々から多くうかがったのが「交通手段がない」、「足がない」ということでした。また、二川地区の方々は美都温泉があるので、よく入られるのかと思ってお聞きしたら、「移動手段がないので、あまり行っていない」というお声が結構ありました。

　今回の自治会輸送によって、二川地区の交流が活発になり、住民の皆さんがより元気になられることを祈っています。

　また、自動車の名前は「柚子り愛（ゆずりあい）号」。二川小学校5年生の女の子の作品が選ばれたそうです。美都らしい素敵な名前ですね。

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　今晩、盛岡に入りました。明日は早朝から三陸海岸を縦断します。

fshintaro

2011年07月31日23:50

カテゴリ: 雑感

明日から出張

　今月も今日で終わりです。毎日暑い日が続いています。どうぞ皆さん熱中症にはお気をつけください。

　明日から出張です。東京での要望活動にあわせて、東日本大震災の被災地に初めて入ります。また状況は報告します。

fshintaro

2011年07月30日23:37

カテゴリ: おすすめイベント

各種イベントに参加して・・・

＜松永牧場牛肉まつり＞
　昨日は、松永牧場の牛肉まつりに参加しました。東京をはじめ全国で評価の高い松永牛を堪能できるということで、毎年多くの方でにぎわっています。今年は安田地区での市長と語る会があったため、30分ほどで失礼しましたが、しゃぶしゃぶ、牛丼、もつ鍋等をしっかりいただきました。大変美味しかったです。地元種地区の皆さん、そして市役所の職員もボランティアで手伝ってくれていました。

＜地引網大会＞
　今朝は、6時から大塚地区の海岸で、子供地引網大会。大塚、中須、久城の各地区の方々は普段も海岸清掃をしていただいており、大変ありがたいことです。近年天然で採れるようになった「鴨島はまぐり」の漁を少し沖でされていました。初めての地引網体験でしたが、なかなか面白かったです。

＜少年野球＞
　JAカップの少年野球大会に出席。野球大会ではいつも行進があるのですが、強いチームはやはりだいたい行進が美しい。他の競技でもそうですが、強さってこういうところに出るんですよね。
　始球式を務めましたが、ボールは見事ホームラン？(笑)中学までは草野球をやってましたし、大学でも2年間の体育の必修授業は野球とソフトボールを選択していたので、もう少しまともに投げられたはずなのに、どうなったんでしょうか？(笑)

＜子供神楽＞
　午後からは、島根県子供神楽交流フェスティバル。雲南市、津和野町、益田市から社中が参加。来月は、雲南市でも開催されるようです。こうして、神楽の東西交流が進むことも良いことですね。

＜稲積納涼会＞
　夕方からは、地元稲積自治会の納涼会。現在居住地は違いますが、毎年お招きいただいています。やはり、昔から育った場所、安心できます。

＜大浜花火大会＞
　最後は、大浜地区でのふるさと花火大会。ここの花火の魅力は何と言っても間近に花火が見られること。今年も大迫力でした。

　こうして見ると、すべてのイベントで多くの方々が献身的なご努力をされています。本当にありがたい限りです。皆さんの一つ一つの活動が益田を元気にしていただいていると思います。心から感謝申し上げます。

fshintaro

2011年07月29日23:05

カテゴリ: メディア紹介・出演情報

ＮＨＫ「元気・笑顔で島根を創る」再放送

　先日、NHKにて放映された「元気・笑顔で島根を創る」が明日再放送されます。島根県内のみの放送のようですが、見逃した方はどうぞご覧ください。

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放送番組（再放送）　「元気・笑顔で島根を創る」（ＮＨＫ総合）

放送日時　７月３０日（土曜日）　午前１０時３０分～午前１１：１３（４３分間）

高齢、過疎化が進む島根県。今、地域を元気にするための秘訣とは何か。

県西部地域で地域作りに活躍する方々を招き公開座談会を開催し、それぞれのユニークな取り組みを紹介。

活性化が軌道に乗った秘訣を読み解き、改めて地域の人たちに何が求められているのか、そして将来に向けて何が必要か、地域の視点で考えます。

出演者　

　◆六子さん（シンガーソングライター）
　◆藤山浩さん（中山間地域研究センター）
　◆武内白さん、さなえさん：人力回り舞台を利用して伝統の芝居を復活させたご夫婦（益田市中垣内町）
　◆田中幸一さん：地域に自生する榊を特産品にした集落の中心的存在（津和野町商人）
　◆石橋留美子さん：ボランティアの手配などを手がける「まちづくりコ－ディネ－タ－」（益田市匹見町）

fshintaro

2011年07月28日23:52

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高津川、水質日本一復活！

　私達が誇る清流高津川が水質日本一に3年ぶりに復活したことが本日国土交通省より発表されました。高津川はダムのない唯一の一級河川であり、水源が特定できる珍しい河川でもあります。

　益田市のみならず、津和野町、吉賀町の皆さんと共に圏域一体となって喜びを分かち合いたいと思います。また、多くの方々のご努力により河川浄化がなされ、河川環境が保全されていることに対し、心よりお礼申し上げます。

　今後は、高津川流域が一体となって、高津川のイメージアップや地域活性化をさらに頑張っていく必要があります。どうぞよろしくお願いします。

益田市HP
http://www.city.masuda.lg.jp/soshiki/129/detail-1066.html

国土交通省中国地方整備局HP
http://www.cgr.mlit.go.jp/kisha/2011jul/110728top.pdf

国土交通省HP
http://www.mlit.go.jp/report/press/river03_hh_000366.html

fshintaro

2011年07月27日23:59

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ひとまろビジョン

　益田市に念願のケーブルテレビ「ひとまろビジョン」が誕生して間もなく4ヶ月が経とうとしています。この間、地域の様々な情報を放送していただいています。

　運営主体の萩ケーブルネットワークは、中国地方でも早い段階の平成元年にケーブルテレビ事業を始められただけあって長年の番組制作の蓄積があります。「益田がこんな風に見えるんだ」という感想をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

　ぜひ実際の番組をご覧いただき、多くの方々の加入をお願いします。

ひとまろビジョン
http://www.maro-v.jp/~hitomaro/

fshintaro

2011年07月26日23:00

カテゴリ: 議会; 地域医療

秋田県大仙市議会視察

　今日は、秋田県大仙市議会から益田市の地域医療の取組みの視察に来られました。萩・石見空港利用、市内に宿泊いただき、大変ありがたく思います。

　益田市の地域医療の取組みについては、全国でもトップクラスであると自負していますが、視察は今回が初めてでした。私自身、地域医療に対してどのように考え、取り組んできたかをお話しさせていただきました。

　来月、滋賀県大津市の市町村国際文化研修所で自治医科大学関連のセミナーで益田市の事例発表をすることになっていて、その案内をご覧になってお見えになったのです。

　秋田県大仙市は旧大曲（おおまがり）市を中心に合併してできた町で、花火でも有名です。

大仙市ホームページ
http://www.city.daisen.akita.jp/content/

fshintaro

2011年07月25日23:59

カテゴリ: 益田のええもん、ええとこ; 人づくり・教育

「益田ふるさと物語」誕生！

　この度、市教育委員会による、ふるさと読本「益田ふるさと物語」ができました。益田の人、もの、事柄などが大変わかりやすく書かれています。様々な方々のご協力によって完成しました。心より感謝申し上げます。

　この本は、小学校４年生から中学校３年生までのすべての子どもたちに配付し、活用予定です。また、同時にご希望の方にも一部1,000円にて販売しております。

　詳細は、益田市教育委員会学校教育課（電話：0856-31-0445）までお問い合わせください。
http://www.city.masuda.lg.jp/soshiki/176/detail-10424.html

fshintaro

2011年07月24日23:30

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益田まつりお礼

　昨日の駅前ビルＥＡＧＡ5周年記念イベント、益田まつりには多くの皆さんにご参加いただき、本当にありがとうございました。おかげさまで大変な盛り上がりになりました。心よりお礼申し上げます。

fshintaro

2011年07月23日14:45

カテゴリ: おすすめイベント; 地域振興・活性化

「益田まつり」に参加しよう

　今夜は、「益田まつり」が駅前通りを中心に開催されます。メインテーマは「届けよう　東日本へ！　益田の想い」です。被災地の東北地方の特産品を販売します。

　また、茨城県は津波の被害は少ないながらも、地震の被害が大きかったのですが、報道がほとんどされていない状態です。今日は、茨城県高萩市の応援グッズも販売します。

　被災地にできる私達の支援は今度は経済的な側面が重要になってきました。どうぞ皆さんのご支援をよろしくお願いします。場所は、駅前のローソンの向い側付近です。

　東日本大震災の復旧パネル展や「防災ますだ」写真展も同時開催します。今日7月23日は昭和58年に豪雨災害に見舞われた日です。あの豪雨災害を振り返り、安全安心な益田市づくりを共に進めていきたいと思います。

　そして、益田まつりと言えば、益田音頭！これまでは地区代表や企業・団体の方が中心でしたが、今年からはいつでも誰でも参加可能なように、「飛び入りおどり隊」を設定しました。一番最後尾に設定していますので、皆さんお気軽にどうぞ！

　益田音頭は19:00～20:00、内藤医院付近から出発します。

fshintaro