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東日本大震災:福島第1原発事故 4号機爆発「3号機排気で」裏付け 東電が配管調査

 東京電力は27日、福島第1原発4号機の原子炉建屋内のガスを外に逃がす配管周辺の線量を調べた結果を発表した。

 建屋側よりも外につながる側の方が線量が高く、これは3月15日に同建屋で起きた爆発の原因が、3号機から排気された放射性物質を含むガスが4号機側に逆流したことによるとする東電の推定を裏付けるという。

 東電は25日、4号機原子炉建屋にある非常用配管の放射能除去フィルターの線量を計測した。2列からなり、内側はいずれも毎時約0・1ミリシーベルトだったのに対し、3号機の配管につながる外側では約5・5~6・7ミリシーベルトと高かった。

 4号機は被災時には定期検査中だったが、爆発が起きた。原因を調べる中で、排気筒を共有する3号機から、水素や放射性物質を含む排気が4号機に逆流し、建屋内にたまって水素爆発を起こしたと推定されている。【関東晋慈】

毎日新聞 2011年8月28日 東京朝刊

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