日野町別所にある宗教団体「天理教日野大教会」の敷地内に、大量の産業廃棄物が不法投棄されていたことが分かった。山林の谷間を埋めるため出入りしていた県内の業者が搬入したとみられ、同教会は「これまで撤去のための調査を進めていた。来月から撤去作業を始める」と話している。
県によると、見つかったのはコンクリート片や木材などの建設廃材約1万4000立方メートル(重さ約2万トン)で、敷地内の山林に埋められていた。同教会の関係者が見つけ、09年1月に県に報告していた。
同教会では山林の谷間を埋めるため95~05年ごろ、県内の業者に土砂の搬入を依頼していたが、業者は既に倒産しているという。県は教会側に処分を指導していた。【村瀬優子】
毎日新聞 2011年8月27日 地方版