日立・サムスン電子のHDD事業売却計画で本格調査へ=欧州委

2011年 05月 31日 07:48 JST
 
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 [ブリュッセル 30日 ロイター] 欧州委員会は30日、日立製作所(6501.T: 株価, ニュース, レポート)および韓国サムスン電子(005930.KS: 株価, 企業情報, レポート)がこれまでに示した、ハードディスクドライブ(HDD)事業の売却計画について、競合社数を減らす恐れがあるとして、本格的な調査に乗り出すことを明らかにした。

 日立は今年3月、HDD子会社の日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST、米カリフォルニア州サンノゼ市)を米ウェスタン・デジタル(WD)(WDC.N: 株価, 企業情報, レポート)に約3500億円で売却することで合意。4月にはサムスン電子が、株式と現金による14億ドルでのHDD事業の売却で米シーゲート・テクノロジー(STX.O: 株価, 企業情報, レポート)と合意した。

 専門家の試算によると、それぞれの案件が成立した場合の業界シェアは、WDが約50%、シーゲートは約40%となる。

 アルムニア欧州委員(競争政策担当)は声明で「HDDはデジタル経済の基幹である」とした上で、「業界はすでに再編がかなり進んでおり、(2社による)案件は競争のさらなる低減になるだろう」と述べた。

 同委員会は10月10日までに2案に関する結論を出す方針。

 
 
 
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