■「十分に反省した結果、ブレることなく引退します」
――最初に、水谷社長の説明と紳助さんの説明にすこし矛盾があるようでしたので確認したいんですけど、社長は「長年来の友人が、残念ながら暴力団の関係のところに行ってしまった』という風に話されたかと思うんですけども、それは紳助さんの説明にあるAさんとBさんのどちらにあたるのか。
島田: Aさんです。Bさんは元々ですよ。Aさんは、僕が若いときから一般の方の友達だったんです。そして、まあ、社長とか、これも今なんか曖昧な感じで、その方が、いま組織の方と認識する方と、そうじゃないんだと認識する方がいるんです。どこが事実か分からないので、僕は、そのいつからなられたのかも知りませんでした。そのことを僕は本人に、「そういう噂がありますけど、そうなんですか」と何度か聞いたことがあります。「そうじゃないんだ」と。「僕は、一般のカタギの人間だけど、そんな風に言われるんだ」とおっしゃったら、僕は「そうですか」と言わなくてはいけなかったし、そのことも、何回も聞きました。
その方が、もしそうだったら、僕はわざわざAさんを介してBさんにメールを送り、伝言を頼む必要はないわけです。だから僕は、Aさんはそうじゃないという認識で、Aさんに「伝えといてください」というメールを送ったのであって、だから、そこに矛盾点は無いんですよ。
だから水谷社長は、その方が途中から、そういう組織の人になったという認識なんですけども。どうなんですかと確認をしたら「そうじゃない。そう言われるだけだ」と。「週刊誌はいろんなことを、嘘ばっかりを書きよんねや」と言われると、僕のなかでも本当(いろんなことを)いっぱい書かれてきたんで、「そうなんだ」という認識でおりました。だから一見、聞くと認識の違いで矛盾があるようですけども、実はまったく認識の違いはない。僕は3回くらい確認しています。その方に。
――島田紳助さんにおうかがいしたいんですけども、昨今の週刊誌で、メールの件は今回出ましたけども、暴力団関係の方に手紙を送ったとか、写真に写ってたとか(書かれています)。そういった事実は?
島田: 「悔しい」と言ったのは、それなんですよ。そういう手紙を送ったとか。一緒の写真があるだとか。最近もありましたが、前も書いているんですよ。写真があるとか。それは僕の耳にも入るんですよ。僕はAさんにも「僕とBさんの写真を一生懸命探してるらしいですよ」というメールをしたことがあります。探しているから困ったという話ではなくて、やっぱり本人の耳にも入りますから。僕の知ってるところ、関係者のところに行って探しまわったんでしょうね。あるわけないですから。それも数年前ですわね。「探しまわってるらしいですわ」というメールを送りました。
――今回、紳助さんほどのタレントの方が暴力団との関係でおやめになるということで、芸能界と暴力団の関係というのがあるんじゃないかと、世間的にも見られてしまう可能性あるかと思うのですが。この辺についてどうお考えですか。
島田: だからね、はっきり言いまして。軽い言い方で申しわけないですけども、僕のなかでは「この程度」なんです。(暴力団関係者と)頻繁に密着しているわけではないと。だから「この程度」で引退しなければいけないんです。芸能人の方々は、十分注意してこのようなことが二度とないようにしていただきたいと思います。だから本当、ちょっとは信用してください。引退しようと思っている人間が、今さら言い訳しようとか、自分をよく思われようなどというような気持ちは本当にないです。
それよりも、「なんでこんなことばっかり書かれるのかな」と。本当それで(芸能界を)やめたいなという気持ちもありました。なんでこんな嘘ばっかり書かれるのかなと。でもタレントである以上、そこで告訴するとまたそれをネタに書かれる。だから我慢しなさいみたいな風潮がありますから。これで明日から一般人ですから、(訴訟を)できるのかなって思ったりしています。
だから明日からは、すいませんが一般人なんで、静かに暮らさせたってください。恩返しでなんか、若い人たちの役に立つような人になっていきたいと思いますし、若い人たちが夢を見られるようなことを、これから協力していきたいなと思います。皆にもっと夢を与えていきたいなと思います。一緒に汗を流して。
司会: では最後になりますが、改めて弊社社長・水谷のほうよりご挨拶をさせていただきたいと思います。
水谷社長: 本日はお忙しいところ・・・。
――あの、今後「何かをやりたい」という風にいま聞こえたんですが、どういうことをやりたいと今、考えてらっしゃるのでしょうか。
島田: 今日現在、おととい引退すると決めて、今日まで引退すると決めてたので、何にも考えてません。残念ながら55歳なので、まだまだ生きるなと。だから自分のなかで、自分をこういう立場にさせてもらった人に感謝の気持ちもありますから、自分なりにやっぱり何か役に立てることをしたいなと。これは最近思っただけじゃなく、ずっと思っていますから。自分なりにもそうやってしてきたつもりですし。
沖縄のサンゴがなくなったからなんとかしようと、そんなことも一緒に協力させてもらったり、そんな活動もしていましたから。何か役に立てたらいいなと思いますんで。そういう気持ちを持ち続けていきたいと思います。
司会: ありがとうございました。それでは改めまして弊社社長・水谷のほうよりご挨拶申し上げます。
水谷社長: 本日は夜分にも関わらずお集まりを賜りまして誠にありがとうございました。本日引退します島田紳助は、当社にとりまして多大なる功労者であります。そして、多くの若手のタレントを育て、本当に後輩の育成にも力を注がれた方でした。類まれなる才能に恵まれた人材をこういうかたちで失うのは大変に残念なことでありますが、皆様ご理解を賜りまして何卒よろしくお願いしたいと思います。本日はどうも、ありがとうございました。
島田: 皆さんこんな時間にお集まりいただきまして、島田紳助の最後の「切腹の介錯」をしていただきまして、本当にありがとうございました。悔いはありません。多くの方に出会えて、感謝の気持ちでいっぱいです。そして自分の認識の甘さ。この3日間、十分に反省した結果、ブレることなく引退します。どうもありがとうございました。
司会: 以上を持ちまして本日の会見を終了させていただきます。本日はお忙しいところおいでいただきまして、ありがとうございました。
(亀松太郎、橋爪雅治、土井大輔、松井尚哉、丹羽一臣、写真・小川裕夫)
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