■「芸能界のルールとして『問題ない』と認識していた」
島田: ですから、Aさんを通じてメールを送ったり、そういう、何かあったときのお言葉をいただいたりとか、そういうことを繰り返していました。そして、私のお店にも何度か来られたことはあるようですが、僕は報告として、店の人間からのちに聞いたこともありますし、聞いてないこともあると思います。でも、頻繁に来られていたとは思えませんし、僕自身は頻繁に会うどころか、十数年の中に、本当に数回です。だから僕の中で正直いいまして、悪いことをしてるとか、これはいけないんだと、いう意識はなかったです。芸能人と組織の人が付き合ってはいけないというルールは百も承知でしたから、この付き合いは、芸能界のルールとして、問題ない、違反じゃないんだという認識でおりました。日曜日の夜まで。
そして、日曜日。24時間テレビが終わった後、吉本興業に来るように言われ、そのメールを見せられて、「覚えてるか」と。「これ送りましたか」と聞かれて、「まさに送りました」と。だからその部分だけを抜粋してみると、「お2人が居てくれるから心強いです」と送ってますけども、そりゃ普段送ってたらおかしいでしょうけど、僕は6年前の本当にへこんでるときにいろんな方からいただいて、皆さんに返した言葉です。そして、お会いしてませんと。本当に、十数年間で、偶然お会いしたことと、意図的にお会いしたことと、5回くらいですと。そのことを吉本興業にすべて正直に語りました。出会った経緯から全て語りました。でもそれは、駄目なんだと。「紳助くん、それは業界のルールとして違反や」と。「法的には何もせえへんけど、芸能界のモラルとして、それはやってはいけないことなんだ」と言われ、正直、自分の認識の甘さを知りました。
本当に、いい年して馬鹿かもしれませんけども、僕なりの、芸能界の、そういう業界の方との付き合いのルールは、大丈夫なんだと思ってました。少年時代に友達やった人が、そういう業界に行った人から連絡があっても、「ごめんなさい。芸能界のルールで、友達でも会うことはできないんです」と、今までも断ったこともあります。だから自分の中では、これはセーフだと思ってたんですが、おととい、日曜日の夜に吉本興業側から『それは駄目だ、アウトなんだ」という風に説明されました。
そして、そう言われたら、僕は本当に間違ってたし、僕はルールをいまいち分かってなかったんだと、心から反省し、自ら日曜日の夜、その場で「僕はじゃあ、責任をもって引退します」と会社にお伝えしました。そして先ほど、今から2時間ぐらい前ですか、吉本興業から、僕の引退を受け入れるというお返事をいただきました。なぜ引退かというと、僕も若いタレントじゃなく、吉本興業でも相当ベテランになり、僕より後輩はこの会社には700人ぐらいいます。そんな彼らが、僕がいい加減な処分を申し出たりすると、示しがつきませんし、僕が、やっぱり若い奴に普段から厳しい事を言っている僕が、そんな曖昧なことではいかん、だから自ら自分が一番厳しい「引退」という言葉を使って、引退すれば、今後若い人たちも、そういう過ちを犯さないんじゃないかと思い、そういう決断をさせてもらいました。
そして、言っちゃいかんといわれることもたくさんあるんですけども、僕的には、ここ数年間、わけのわからん記事をいっぱい書かれました。本当に悔しかったです。「やくざを使って競売物件を買ってる」って、そんな事実なんか絶対命をかけてありません。「カジノに出入りしてる」って、命をかけてありません。僕はもしそんな事をしたら、ほんま皆さんの前で腹を切ります。そんなことはないのに週刊誌に書かれたりして、我慢してきました。だから僕は明日から一般人ですから、本当に、嘘のことを書かれたときには告訴するような気持ちでおります。そして明日からは、タレントじゃなく、普通の人に戻って、本当に静かに暮らしていきたいと思っております。
弁解ではなく、僕のルールの考え方が間違っていました。本当に申し訳ないと思ってます。そして後輩たちには、二度と僕のような甘い考えで接しないでもらいたいと思います。以上、僕の状況と思いです。本当、週刊誌に書かれました、いろいろ。今しゃべったことは全て事実です。必要以上の接触もないし、週刊誌を読んだら、しょっちゅう電話をしてたり、しょっちゅう食事をしてるみたいに書かれましたけども、本当にそんなことはない。全くありませんし、最後にお会いしたのは4年半前です。それも20分くらいですよ。お店にこられてすぐ帰られました。それが最後にお会いしたときのことです。
ですから、4年半ぐらい前から6年ぐらい前のメールも本当に事実は事実ですけども。そういう方々に対して、そういう、Aさんを介してメールしたことは事実です。はい。でも本当に、正直まあ、弁解みたいですけども、付き合いがないから、Aさんを介してメールをしてたのであって、僕は本当に、その方と付き合いがあるなら僕は人を介してする必要もないし、直接電話やらをしたでしょうし、直接連絡をしたでしょうし、そのような関係を保っていました。だから僕の中ではセーフだと思っていましたが、おとといアウトと知り、引退することになりました。一番重い処罰を自分で与えましたので、お許し願いたいと思います。どうもすいませんでした。
まあ、皆さんに謝ることか分からないですけど、テレビ局の関係者の方々、そしてスポンサーの関係者の方々、そして、ほんの少しはいるでしょう、ファンの皆さん、そしてコマーシャルをやらせてもらった三浦工業の奥さんや皆さん方には本当に迷惑をかけてしまいました。それだけは、申し訳ないのと、残念な気持ちでいっぱいです。自分勝手な引退と申しまして、本当にすいませんでした。