生駒市の山下真市長は25日の定例記者会見で、市立病院の指定管理者に決まっている医療法人徳洲会のグループ幹部と、臓器売買事件に関与したとされる暴力団組長との関係について、早急に事実確認する考えを示した。
徳洲会グループの能宗克行事務総長が7月17日の会見で「この組長と約15年前に知り合い、2、3年前に暴力団関係者と認識した」と述べていた。市の指針では「役員等が暴力団等と社会的に不適切な交友関係(相手方が暴力団等であることを知りながら、会食、遊技等を共にする関係)を継続的に有している法人」は指定管理者になれない。
山下市長は「『最近は患者として病院を紹介したという関係に過ぎなかった』との報道もあるが、暴力団関係者と知った後の関係が十分に分からない部分がある」と述べ、能宗氏本人から直接話を聴くことを含め確認方策を検討中という。
また、14年春から遅れる可能性を示唆している病院の開院時期について、「駐車場を増やすため、地下1層から2層にすることも検討中で、仮にそうすれば工期も長くなる。現在進めている実施設計で工期などのめどが立った時点で明らかにしたい」と述べた。【熊谷仁志】
毎日新聞 2011年8月26日 地方版