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お笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史(41)が25日深夜、ニッポン放送「ナインティナインのオールナイトニッポン」に生出演し、暴力団との交際を理由に芸能界を引退した島田紳助さん(55)に「戻ってきていただきたい」と繰り返し語りかけた。吉本興業の先輩後輩で、岡村が昨年、休養している時には紳助さんからメールで励まされ続けたことも打ち明け、「すごいありがたいし、尊敬もしている」と感謝の気持ちも表した。
お世話になった先輩の電撃引退に、岡村が思いの丈をすべてさらけ出した。紳助さんの引退表明後、吉本芸人たちはそれぞれのブログやツイッターで心境をつづっているが、岡村はじっくりと時間をかけて、自分の言葉で語った。
冒頭で「紳助師匠が引退されて、正直言いますと、まだまだやっていてほしかった」と切り出すと、次から次へと恩義の気持ちがあふれ出た。約5分間、相方の矢部浩之(39)はほとんど口をはさむことはなく、岡村ひとりでしゃべり続けた。
岡村は昨年7月から半年間、体調不良で休養。その間、メールで励まし続けてくれたのが紳助さんだったといい、「『あせったらアカン、ゆっくりやで』というふうにコンスタントにメールをくれてはったんです」と後輩思いの紳助さんらしいエピソードを紹介した。
引退前の紳助さんからは直々に大仕事を託された。7月24日に「FNS27時間テレビ」で共演中に、漫才師No.1決定戦「THE MANZAI 2011」の決勝戦(12月開催)の司会者にコンビで指名された。同大会は、紳助さんを「紳助・竜介」としてブレークさせた伝説の漫才番組を復活させたもの。審査委員長を務めるはずだった紳助さんの引退で、大会概要の変更を余儀なくされるが、岡村は「紳助さんがやりたいと思って始めたことですし、(今年の)1回でもやらせていただきたい」と“紳助イズム継承”を誓った。
「戻ってきていただきたい気持ちでいっぱいです」。放送中、4度も復帰希望をとなえた岡村。番組エンディングでは、「これから1カ月くらいしたらおそらく、『テレビが面白くなくなった』と言う人もいるでしょうね」と“平成の視聴率王”が去った後のバラエティー番組を予見していた。
(デイリースポーツ提供)
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