ハリケーン「アイリーン」の接近を受けて、ニューヨークでは、市民がスーパーに詰めかけ、水や食料を大量に買い込むなど、ハリケーンによる停電や断水に備える動きが広がっています。
ハリケーン「アイリーン」は、28日の日中、ニューヨークに最も近づく見込みで、上陸すれば1893年以来、実に118年ぶりのことになります。ブルームバーグ市長は26日、大雨と高波で浸水のおそれがある海岸近くに住む27万人に避難指示を出すとともに、電車やバスなどの公共交通機関を27日午後からすべて運休にすると発表しました。これを受けて、ニューヨーク中心部のマンハッタンでは、大勢の市民がスーパーに詰めかけ、水や食料などを大量に買い込んでいます。20代の女性は「あまりにも店内が混んでいるので驚きました。ふだん、缶詰は食べませんが、きょうはたくさん買い込みました」と話していました。中には「DVDも音楽もあるし、食料もあるし、準備はすべて整ったよ」と話す男性もいました。また、ブロードウェイでもすべてのショーの中止が決まり、アメリカ最大の都市ニューヨークではハリケーンに備える動きが広がっています。