'11/8/27
暴力団露店の出店阻止へ条例
東広島市は、暴力団への利益供与などを禁じる暴力団排除条例案を9月5日開会予定の市議会定例会に提案する。10月8、9日にある市内最大のイベント「酒まつり」を前に10月1日の施行を目指す。酒まつりでは実行委員会や広島県警と連携し、暴力団関係者による露店の出店を防ぐ。
条例案は、暴力団の活動を助長する利益供与や暴力団の威力を利用する行為の禁止を明記した。行事で暴力団関係者に露店の出店をさせないことなども求めている。
市の条例案の提案は、同様の条例を4月に施行した県に呼応した動き。酒まつりで暴力団による露店の出店を封じる狙いもある。
市の条例制定の動きに合わせ、酒まつり実行委は市、県警と連絡協議会を結成し、まつりから暴力団を排除する規約を設けた。規約では、出店の届け出書類を調べ、暴力団の関与が分かれば出店を認めず、承認を得ずに出店すれば露店を撤去できると定めている。
市総務部は「市民や関係機関と協力して暴力団を排除し、安全安心な街づくりを目指す」、酒まつり実行委は「来場者が安心して楽しめるまつりにしたい」としている。