「国土交通相の時に八ツ場(やんば)ダム中止と言ったのにできていない、という話があるが、続けさせてもらえればやった」。前原誠司前外相は25日、国交相時代に八ツ場ダム(群馬県)の建設中止を決めながら、その後中止の方針が凍結されたことを自民党が批判していることに反論した。
民主党の意見交換会で語った。前原氏は2009年9月に建設中止を決めたが、外相に転じた後の10年11月、次の国交相の馬淵澄夫氏が中止の方針を凍結し、建設の是非を再検証することにした。前原氏としては、代表選で同じく立候補をめざすライバルの馬淵氏こそ責められるべきだ、との思いがにじむ。
前原氏はさらに、菅政権が23日に来年度予算の概算要求基準の要綱を決めたことについて「新たな政権で決めるべきだ」と批判。自身が首相に就任すれば、各省庁に政策経費の一律1割削減を求める菅政権の方針を見直す考えを示した。