BL食物連鎖
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BL食物連鎖とは、BL作品に出演する男性声優が生態学の食物連鎖の生態ピラミッドから弱肉強食の世界を例えて、新たに作った造語。ボーイズラブ作品で、攻め役を多く演じる声優を頂点とし、受け役を多く演じる声優を下層とみなすヒエラルキー。能動的な立場の側ないし性交において挿入する側を『攻め』と呼び、受動的な立場の側ないし性交において挿入される側を『受け』という。
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概要
BL食物連鎖は、BL作品に出演する男性声優を、攻め役、受け役を演じる確率等によって階層的に捉え、階級付けするもの。通常の食物連鎖では、下位のものほど個体が多く、上にゆくほど小さくなり、ピラミッド型になる傾向にあるが、BL食物連鎖では、このピラミッドが逆三角形に近いとされることがある(底辺争いをしているとされる山口勝平は、「逆三角形になりつつある」と発言しており、帝王と呼ばれる森川智之は、代永翼の受けデビューを務めた作品のインタビューで、「(代永翼は)BL業界の食物連鎖の中では、貴重な…逆三角形の底辺になる」のではないか、と発言[1])。
用語集
- 底辺
- BL作品に多く出演していても、受け役が多く、ほぼ攻め役が回ってこない声優を、「BL食物連鎖の底辺にいる」と表現する。
- 底辺争い
- 受け役ばかりで、攻め役を演じた事とがほとんどない声優が、攻め役を獲得しようと争うこと。また、底辺にはなりたくない、と何とかして自分ではない人物を一番下にしようと必死に足掻いている様子がフリートークなどで窺う事が出来る。
- 帝王
- 攻め役として多くのBL作品に出演している森川智之のことを指す。自他ともに認めるBL界の帝王として、広く知られている。また、男性声優が初めて受けデビューするBL作品で、攻め役を演じることが多く、フリートークで、その世界の登竜門、童貞キラーと呼ばれた経験を持つ。井上和彦、岡野浩介、柿原徹也、櫻井孝宏、杉山紀彰、鈴木達央、鈴木千尋、鈴村健一、谷山紀章、中原茂、福山潤、保志総一朗、宮田幸季、結城比呂、代永翼などが初めて受けを演じた際、攻め役を演じた。
傾向
- 比較的フリートークの時間が長いもので、出演している声優が底辺にいる比率が高い時や、普段は自分より上位にいる声優を攻めた時などはBL食物連鎖の話題になる確率が高い。
- 千葉進歩は、ある作品のフリートークで、ちらっと聞いたと言う噂を披露し、「BL作品に多く出演している声優の多くは、受け役よりも、攻め役をやりたい者が多いため、だんだん高みに行く(強い立場=攻め役を多く演じる)ようになっていく」と発言。BL作品に出演する際、初めは受け役で出演し、後にだんだんと攻め役を多く演じるようになっていく人が多い。そのため、食物連鎖が逆三角形になり、通常の食物連鎖とは異なり、BL食物連鎖では、底辺が多いのではなく、底辺が少ない三角形を形成するようになった。
- 男性の一般的な感覚として受け役を好んで演じる事は少なく、また受け役を演じ得る資質の持ち主もまた少ない為、必然的に受け役の声優の総数が少なくなる。
- 女性声優界ほどではないが、男性声優界も常に緩やかに世代交代が進行しており、今後様々な声優が出てくると思われる。そのため、このページに記載されている事も時勢に一致したものとは限らない。
逸話
声優分類
『攻め』役が多い声優
- 森川智之(比率にかかわらず頂点に)
- BL界の帝王で、BL界の頂点に君臨している。
- 主なBL出演作品
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- 『攻め』:お金がないっシリーズ、僕のセクシャルハラスメント、Angel's Featherシリーズ、しのぶこころは、ぼくのプロローグ、YEBISUセレブリティーズシリーズ
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- 『攻め』:好きなものは好きだからしょうがない!!シリーズ、GP学園生徒会執行部シリーズ、Punch↑シリーズ、ソリッドラブ
- 『受け』:蒼き狼たちの伝説、絶愛 -1989-シリーズ
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- 『攻め』:異国色恋浪漫譚、キレパパ。シリーズ、しのぶこころは、はじめてのお散歩、Hybrid Child
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- 『攻め』:少年四景シリーズ、海ニ眠ル花
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- 『攻め』:タクミくんシリーズ、純情ロマンチカシリーズ、百日の薔薇、グラビテーションシリーズ、胸さわぎシリーズ、Hybrid Child、GP学園生徒会執行部シリーズ
- 『受け』:Angel's Featherシリーズ
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- 『攻め』:胸さわぎシリーズ
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- 『攻め』:Angel's Featherシリーズ、生徒会長に忠告
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- 『攻め』:春を抱いていた、冬の蝉、パパとKISS IN THE DARK シリーズ、LEVEL-C、好きなものは好きだからしょうがない!!シリーズ、学園ヘヴンシリーズ、ツインズシリーズ、しなやかな愛情シリーズ、胸さわぎシリーズ、殴る白衣の天使
- 『攻め/受け』:少年四景シリーズ、海ニ眠ル花
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- 『攻め』:純情ロマンチカシリーズ、学園ヘヴンシリーズ、王子様のお勉強、締め切りのその前に!?、好きなものは好きだからしょうがない!!シリーズ、魔王シリーズ、しあわせにできるシリーズ
- 『受け』:富士見二丁目交響楽団 シリーズ
『攻め』役、『受け』役どちらも多い声優
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- 『攻め』:世界一初恋シリーズ、ロッセリーニ家の息子シリーズ
- 『受け/攻め』:窮鼠はチーズの夢を見るシリーズ、Punch↑シリーズ、王子様の刻印
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- 『攻め』:ロッセリーニ家の息子シリーズ
- 『攻め/受け』:窮鼠はチーズの夢を見るシリーズ、神無ノ鳥
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- 『攻め』:Hybrid Child、恋する暴君、少年花嫁シリーズ
- 『受け』:生徒会長に忠告、愛と欲望は学園で、王子様の正妃、絶対服従シリーズ
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- 『攻め』:花降楼シリーズ
- 『受け』:YEBISUセレブリティーズシリーズ
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- 『受け』:ロッセリーニ家の息子シリーズ
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- 『攻め』:咎狗の血、好きなものは好きだからしょうがない!!シリーズ
- 『攻め/受け』:俺の下であがけシリーズ
- 『受け/攻め』:Angel's Featherシリーズ、神無ノ鳥、少年四景シリーズ
- 『受け』:花町物語、パパとKISS IN THE DARK シリーズ、キレパパ。シリーズ、Hybrid Child、ツインズシリーズ、恋する暴君
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- 『攻め/受け』:神無ノ鳥
- 『受け』:百日の薔薇、YEBISUセレブリティーズシリーズ、殴る白衣の天使
『受け』役が多い声優
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- 『攻め』:同級生シリーズ
- 『受け』:少年四景シリーズ、しなやかな熱情シリーズ、エスシリーズ、学園ヘヴンシリーズ
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- 『受け/攻め』:学園ヘヴンシリーズ
- 『受け』:お金がないっシリーズ、GP学園生徒会執行部シリーズ、Hybrid Child、東山道転墜異聞、魔王シリーズ
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- 『攻め』:胸さわぎシリーズ
- 『受け/攻め』:神無ノ鳥
- 『受け』:最後のドアを閉めろ!、GP学園生徒会執行部シリーズ、YEBISUセレブリティーズシリーズ
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- 『攻め/受け』:Angel's Featherシリーズ
- 『受け』:胸さわぎシリーズ、ロッセリーニ家の息子シリーズ
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- 『攻め』:Angel's Featherシリーズ
- 『受け』:愛と欲望は学園で、純情ロマンチカ シリーズ、胸さわぎシリーズ、はじめてのお散歩、少年四景シリーズ、ツインズシリーズ
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- 『受け』:LEVEL-C、お金がないっシリーズ、好きなものは好きだからしょうがない!!シリーズ
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- 『受け』:キレパパ。シリーズ、Angel's Featherシリーズ、胸さわぎシリーズ、Hybrid Child
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- 『受け/攻め』:神無ノ鳥、Angel's Featherシリーズ
- 『受け』:おさかなはあみの中、好きなものは好きだからしょうがない!!シリーズ、胸さわぎシリーズ、富士見二丁目交響楽団 シリーズ、GP学園生徒会執行部シリーズ