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2011年8月26日(金) 19:28 |
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岡山理科大学でマグロの陸上養殖
岡山理科大学で、海の水に頼らず陸上でマグロを育てる養殖実験が今年も始まりました。
岡山理科大学の山本准教授の研究室が挑戦を続けている、クロマグロの陸上養殖です。 水槽の中で元気に泳ぐ稚魚7匹は、今月16日に愛媛県の漁港から運ばれてきました。 海水魚と淡水魚が共存できる「好適環境水」を使って、森でマグロの養殖を。 去年、本格的に取り組んだ実験は困難の連続でした。 元気が良すぎて水槽の外に飛び出したり、輸送の時にできた傷から細菌が繁殖したりで稚魚の死亡が相次ぎ、今年1月には、1.5キロまで育った最後のマグロも死んでしまいました。 しかし、その失敗から得たこと、気づきもありました。 例えばカラスの模型は、水槽の上に吊ることでマグロが飛び出すのを防ぐのに役立ちました。 今年の新たな試みのひとつが、好適環境水にヨウ素を加えること。 ヨウ素には殺菌作用があり、傷の悪化など稚魚の病気を防ぐことができるのではと山本准教授は考えています。 海から運ぶ時に体につく傷を最小限に抑えるために、網をナイロン素材に変えるなど、地道な工夫を続けます。 すでに、フグやクエの養殖は軌道に乗っている一方で、まだまだ道が険しいマグロの陸上養殖です。 山本准教授らの夢への歩みは止まりません。
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