光星学院 国体出場を辞退
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光星学院 国体出場を辞退

8月26日 16時38分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

夏の全国高校野球で準優勝した青森の光星学院の野球部員3人が飲酒をしていた問題で、高野連=日本高校野球連盟は、野球部を厳重注意とする処分を決め、学校は、10月に開かれる国体への出場を辞退しました。

この問題は、光星学院の野球部員がインターネットの個人のブログで酒を飲んだと書き込んでいるという情報から学校側が調査したところ、3年生の3選手が去年12月に帰省した際、飲酒していたことが分かったものです。高野連では、25日、説明不足として学校側に差し戻していた報告書の再提出を受け、部員がブログに書き込んだ時期は飲酒直後の去年12月下旬であることや、学校側が問題を把握したのは夏の甲子園が終わったあとの22日であることが分かりました。26日、高野連は、審議委員会を開き、再提出を受けた報告書を基に光星学院の処分を検討しました。その結果、「野球部員がルールに違反していることをブログでみずから公表するという意識は理解できない。大変遺憾だ」として光星学院の野球部に対し、厳重注意とする処分を決めました。光星学院は、夏の全国高校野球で青森県勢として三沢高校以来42年ぶりの準優勝を果たしましたが、高野連では準優勝の取り消しは行わず、来年春の「センバツ高校野球」につながる秋の地方大会への出場を認めることも決めました。一方、10月に山口県で開かれる国体については、光星学院から辞退したいという申し出があり、代わりに佐賀の唐津商業が出場することになりました。

高野連の処分を受けて光星学院は、記者会見を開き、監督や教職員の処分は行わない考えを示しました。会見で法官新一校長は「今回の処分を厳粛に受け止め、今後の野球部の再生に向け、精いっぱい努力していきたい」と述べました。そのうえで、法官校長は「野球部員の多くが寮生活の中で規律正しい生活を送っており、油断があった。今後は徹底した指導に当たり、生徒にもっと深く関わっていきたい」と述べました。さらに、この問題での監督や教職員の処分は行わない考えを示しました。また、野球部の仲井宗基監督は「今回の処分をしっかり受け止めて、もう一度、皆さんから応援されるようなチームを目指して一から頑張りたい」と述べました。光星学院は27日から新チームで練習を再開し、来年春のセンバツ出場の参考になる秋の県大会に出場することにしています。