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[経済・IT]ニュース
近鉄・阿部野橋ターミナルビルにシャープの営業・開発部門移転
2011.8.25 01:07
近畿日本鉄道が平成26年春の開業を目指して建設を進めている超高層複合ビル「阿部野橋ターミナルビルタワー館(仮称)」(大阪市阿倍野区)に、シャープが営業・開発部門を一部移転する計画が24日、明らかになった。同ビルが関西国際空港からの交通アクセスがよく、ホテルや百貨店なども入ることから、海外から訪れる取引相手との商談に便利なためだ。
同社は液晶パネル生産で台湾企業と提携するなど、円高が続く中でコスト競争力確保のため、海外展開に注力。営業や商品開発も海外向けに軸足を移す必要性が増しており、同ビルを海外顧客との接点として活用する方針。
近鉄から同ビルへの本社機能移転を持ちかけられたシャープは平成22年6月の株主総会で、移転の検討を明らかにした。現在の本社(同区)が大正13年に東京から移った歴史的な土地でもあり、全面移転には難色を示している。
同ビルは地上60階、地下5階で、日本一の高さ300メートルを計画している。オフィス部分は中層階(17・18階、21~36階)に入り、1フロアは約2400平方メートルとなる予定だ。
近鉄百貨店阿倍野本店が入るほか、米マリオット・インターナショナルと提携し、「大阪マリオット都ホテル」(客室数376)を開業する。同じエリアにあるJR天王寺駅には京都-関空を結ぶ特急「はるか」が停車し、関空に降り立つ外国人を呼び込みやすく、近鉄では「一つのビルで商談、食事、宿泊、買い物を完結できる」とメリットを強調している。
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