福島県内のすべての小学校の放射線量を常時測り、インターネットで時間差なしに測定値を見られるシステムの運用を、文科省と県が10月上旬から始める。
同省が、避難中の学校を除く県内約500の小学校すべてに簡易測定器を置く。子どもが多く集まる公民館や運動公園など、市町村が希望する約100カ所にも設置。計約600カ所から電話回線を通じて送られる測定値は、同省ホームページで常時公開される。
測定器の設置場所は各校ごとに判断するが、大半は校庭の地上50センチの位置で測る見込み。県教委は「保護者に正しい情報を伝えて安心してもらうとともに、学校や地域に、除染活動などの参考にしてもらえる」としている。
同省と県は、幼稚園や中学校、高校など計約2100カ所にも、年内をめどに測定器を設置する方針だ。(渡辺康人)